第1回「発達障がい勉強会」〜発達障がいの療育について学ぼう〜実施報告
第1回発達障がい勉強会
〜発達障がい児の療育について学ぼう〜H31年2月26日@ものづくりイノベーションセンター
群馬大学医学部の小児科非常勤講師、NPO法人 SUN-Tatebayashi 代表
の岡田恭典(おかだやすのり)先生をお迎えし、勉強会を開催致しました。
岡田先生は児童発達支援事業の運営やADSの早期発見、早期療育の啓発、
エビデンスに基づいた療育のできる人材育成をされており、発達障害に
積極的に取り組まれているお医者さまです。
勉強会は幼稚園、保育園の先生方や就労支援に関わる方、保護者の方、約80名
の方にご参加頂きました。
以下、事務局三田より内容をご報告いたします。
まず前半は『発達障害の理解』について
▶︎「発達障害」の増加に伴う適切な支援・療育の必要性について
・社会的ニーズは高まっている!
・社会的不利は本人の問題ではなく、社会が作り出している。
・発達障害における最大の問題は「無理解」である。
▶︎発達障害というくくりかた
・自閉スペクトラム症
・注意欠如多動症
・限局性学習症
があり、それぞれ違う障害である。
・それぞれ発見可能な時期が異なる
▶︎発達障害(自閉スペクトラム症(自閉症)について)
・脳の働き方・使い方の違い
・行動の違い
・意味の理解の違い
▶︎意味の理解の違いがなぜ生じるのか?
・情報の取り方が違う・意味の違いがなぜ生じるのか?
→発達障がいでない子はたくさんの情報から大きく捉える →行動へ
→発達障がいの子は1つの情報からより詳しく情報を捉える →行動へ
・情報の取り方
5感(目、耳・・)から情報をとる
→ 脳へ伝達(意味の理解)
→ 行動に!
行動の違いは意味の違い!
・大切なこと(重要!) 「意味を共有すること」
→大人側がコミュニケーションや環境をその子に合わせて調整する
後半は岡田先生が実際にNPO法人で取り組んでいらっしゃる
『CAREプログラム』について、実例を交えてご説明がありました。
▶︎『CAREプログラム』は
・「どんな子どもともうまく関わるようになるための、全ての大人のためのものであり、
関わりや関係を築くためのスキルを学ぶプログラム」
・「どんな場でもあらゆる人がCAREを通して、子どもと大人の絆を深めることができる」
=家族に自閉症の診断を受けた子供の専門家になってもらう為のプログラム
▶︎子供のリードについて行くことが基本
上手な指示の出し方
戦略的に注目を与えない(CARE-Japan)
▶︎減らしたい3つのK(NG)
①「命令」(コマンド)
②「質問」(クエスチョン)
③「禁止」(キンシ)・・・否定的な言葉
▶︎使いたい3つのP (OK)
①「くり返す」(Paraphrase)・・・耳・関心
②「行動を言葉にする」(PointOut)・・・目・観察
③「具体的にほめる」(Praise(Specific))・・・心・感心
▶︎CARE=全ての子どもと全ての大人の共通言語に!
講義最後の岡田先生からのメッセージです。
発達障害についての知識や情報を得る以上に、
とても感動的な1時間の講義でした。
以下、参加者の皆様からご感想をシェアさせて頂きます。
(たくさん頂きましたので抜粋してご紹介いたします)
・いくつかの講習に参加したことがありますが、なかなか行動に移せないことがありました。
岡田先生の話を聞いてその子の専門家にならなくては改めて思いました。
(保護者)
・実例をあげての子供への対応やネットからの情報だけでは分からなかった部分が
分かりました。コミュニケーションという上では自閉症を持っていない子供にも
通じる思いました。
(保護者)
・園に帰って早速報告します!もっと理解される世の中になって欲しいです。
(保育士)
・「具体的に」ということが大切だと改めて思いました。言葉を絵で描いてみる
ワークを通して、絵に書けない抽象的なことは理解が難しいことがわかりました。
今後の支援の中で取り入れて行きたいです。
(放課後等デイサービス相談員)
他、具体的でわかりやすかった、引き続き学びたい、CAREを実践したい 等
たくさんのご感想をいただきました。
最後に参加者様のブログをシェアさせて頂きます!
こちらも合わせてご覧ください! → 認知の違い
今後もぐんまHHCは発達障がいに関する勉強会を継続して参りますので
宜しくお願い致します。
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翌日・・・
「こころコミュニティー」では佐伯先生によるフォロー会を行いました!
勉強会で学んだ「3つのK,3つのP」について、
具体的に子供との関わり方について、理解を深めました!
フィードバック会大事!
「こころコミュニティ」は
来年4月からも引き続き最終水曜日に交流会を行います!
日程は別途告知させていただきますのでお待ちください。
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