内側から外側へが基本
あなたは、相手が何を求めているかのニーズを考え、自分にそれを合わせていくと言うことをしていないだろうか?
以前、私が総合診療科を専攻した際、友人から
「総合診療科って、今、ニーズあるの?」と何気なく言われたことを覚えている。その時は、何のことかさっぱり分からなかった。だから、うまく答えられなかった。後から考えれば、友人は、糖尿病内分泌科を専攻していた。専門診療のニーズがあると考え、専門医の資格をとり、それに順応していったのだ。
今だった、こう答える。
「ニーズはあるものではなく、掘り起こすものなんだ。」
私たちは、相手が何を求めているか、表面的なことを追って、自分を我慢させ、やりたくないことをしていないだろうか。
例えば、ひと昔前の日本人であれば、外国人インバウンドと言えば、忍者とか日本の漫画とかを外国人が好きなものをイメージし、それをニーズと捉え、アピールしていた。
ところが、今や、日本にこんなすごいものがありますよって言う形で、自分たちが表現したいことを発信する形に変わってきている。民泊や伝統工芸のコト体験などは、まさにニーズの掘り起こしである。
このように、基本は自分たちの核にあるものを大切にすることだ。そして、自分がこれだと確信したもので、相手の傷みを取り除くものがあるならば、それらをどんどん発信していけば良い。
まずは、自分の生きがいが満たされており、それをすることが心から楽しいと思えることが大切なのだ。
自分の内側にあるものを大切にしよう。