腹を決める
「先生、よく決心しましたね。」
と、ある看護師に言われたのは、何かと言えば、私が統合医療の道に進むと決めた事だ。常識的な医療ではないから、誤解を受けることも多い。
考えてみた。
誰が作ったか分からない常識にひきづられて、自分に嘘をついて生きていくよりも、自分の信念を貫く生き方をしよう。そう思ったのは、大学院生だった時だ。
そんな時に、私が開いて何度も読んだ小説がある。
「アルケミスト」パウロ・コエーリョ
どうせ、いつかは死ぬ。死ぬ時に後悔しないように、自分の使命に沿って生きよう。そのためには、自分の心に耳を傾けよう。
「私は何のためにこの世に生まれて来たのだろう。」
「何をしたら、後悔しないで死ぬ事ができるだろう。」
そんなことばっかり考えていた。つまりは、その時、一生懸命やっていることに、飽き飽きしていた。自分が自分のエネルギーを無駄遣いしていると薄々感じていた。
世の中には、そんなこと考えないで、悠々自適に暮らしている人も多いのだろう。
でも、私は、自分の使命を果たさずに死んだら、とてつもなく後悔すると思った。
だから、統合医療の道を進むことにした。振り返ってみたら、マイノリティーだと思っていたら、いつの間にか、マジョリティーとなり、多くの仲間ができていた。
とても嬉しいなと思う。
自分の恐れを手放して、自分の進みたい道を進もう。