体調を崩しやすい40代女性のために
女性は、やはり男性よりも繊細な身体の仕組みをしているようだ。
女性ホルモンとは、繊細な仕組みで分泌されている。心理的影響で、月経の時期が前後してしまうと言うのは女性であれば、誰でも経験したことがあると思う。
私は、初めて、月経不順を経験したのは、医学部6年生の頃、医師国家試験の前だった。突然、生理が止まってしまい、慌てて、弓道部のOBの産婦人科の先生のクリニックを訪れた。その時は、2週間だけ、ピルを内服して、それ以降、生理は再開した。その後、影響を引きずることはなかったけれど、自分でもさほどストレスを感じていなかったので、身体とは何と素直なことだろうと実感した。
私自身のことを振り返れば、
まず、29才までは当直をしても、翌日普通に働いて、一晩寝れば、疲れは引きづらなかった。30才を過ぎたら、途端に、当直すると、数日体調不良が続くことになった。その内、月経周期が数日ずつずれるようになり、また、偏頭痛に悩むようになった。もう、当直しない人生を送りたいので、勤務医は長くは続けられないと思うようになった。
それから、10年、とうとう40才を目前にして、幸い、当直はしない人生になったが、体調の変化は感じる。バイオレゾナンス医学を実践するようになり、自分の体を自分でスキャンできるようになった。私の場合は、歯茎が浮く感覚と、左卵巣が腫れる感覚が同期する。寄生虫とウイルスの共鳴が左卵巣に出るときは調子が悪い。振動療法で、ハーモナイズして、オゾン療法かビタミンC点滴をするとじきに治まる。体を無理した時に、決まって、卵巣に不調が出るのだ。悪化する前にケアできるので、病気にまでならずに済んでいる。自分のクリニックでケアできると言うのは本当に幸せだと思う。
もう一つは、月経血の色で、自分の体調の変化が分かるようになった。紙ナプキンは、表面の漂白剤が、粘膜から吸収されて経皮毒になると知ってから、5−6年前から布ナプキンに切り替えた。その頃、月経血はどす黒く、量も多かったが、布ナプキンにして、自分でデトックス治療をするようになってから、月経血は薄くなり、量も少なくなった。そもそも、女性の月経は、子供を産むための準備でもあるが、月経血を体の外に出すのは、女性の体に備わった自然の解毒能力とも言える。体内にたくさんの毒が溜まっているほど、月経血はドロドロしてくるのだ。もし、この月経が、何らかの形で止まってしまうと、ますます、体内の毒は溜まってしまう。それゆえ、排卵がある間に、月経を止めてしまうのは、いかなる理由があっても好ましくないと思う。
内分泌環境に繊細な影響を受ける女性こそ、自分の体のケアが大切である。私は、バイオレゾナンス医学を核とする統合医療に出会わずに、勤務医で、当直を続けていたら、確実に何らかに婦人科疾患を患っていたと思う。私自身が、統合医療に最も救われているのだ。
もう一つ、婦人科系の疾患、すなわち、乳房、卵巣、子宮に関する病気になる女性の特徴に、やはり、女性性の抑制があると思う。何らか、男性社会で自己犠牲を払って働いていたり、母親とのトラウマが深かったり。そう言う点は、もちろん、バッチのフラワーレメディを用いてケアする。私自身も、おそらく、男性と肩を並べて、「負けまい」と頑張った結果、卵巣に負担がかかったのだと思う。そんな自分を受け入れて、女性であることを喜ぶことができた時、心も体も楽になったのだ。
こう書くと、スピリチュアルが好きな女性は、こちらの心持ちの面だけアプローチしたりする。それでは片手落ちになってしまう。世に言うスピリチュアルカウンセラーの元に病気の女性が集まるのは、最もなことなのだが、心だけの面からアプローチして、病状が悪化してしまう方も多い。医師は、占い師ではないので、やはりバランスが必要なのだと思う。