「先生はどう思いますか?」
ずいぶん前の、プロフェッショナルという番組で、ある学校の先生が紹介された。その数学の先生は、ある質問を生徒に投げかけた。生徒は、答えをいく通りも考える。そして、その思考過程自体を楽しんでいるのだ。そして、驚いたことに、最後は、答えを先生も知らないという。どれも正解であるとも言える。最後は、先生ほったらかしで、生徒がディスカッションを終えることがなかった。そんな知的創造の喜びが生まれる教育が日本にあるというので嬉しくなった。
そして、気づいたことがある。
毎日、無数の質問を受ける。
「先生はどう思いますか?」
「先生、目薬(軟膏)は何回つけますか?」
「先生、これは、食べても大丈夫でしょうか?」
毎日、それに対して、詳細に答えていた。しまいには、
「先生、地球は丸いのですか?」
という質問まで受けることがあった。
無数の質問に対して、答えていて、気づいたことがある。この質問をする前に、質問者は、自分の頭で考えただろうか。答えは私が知っているのだろうか。それとも、答えは無いのではないだろうか。答えとは、脳の思考過程によって生まれる。考えることを、いつから人間はやめてしまったのだろうか。いつから、答えが一つだと思い込んでしまったのだろうか。
病気の治し方なんて、無数にある。
インフルエンザにかかったら、抗インフルエンザ薬を飲まないと治らないと、いつから信じるようになったのだろうか。
コロナウイルスには、ワクチンも抗ウイルス薬もないから、致死的だと言い切れるだろうか。
どうやったら感染予防ができるだろうか。
感染予防の仕方なんて無数にあるのではないだろうか。今こそ、抗菌作用のあるアロマなどの自然の力が試されるだろうし、自然療法が見直されるだろう。
世の中の問題に対して、はっきりした答えが得られないことの方が多い。
答えはあなたの頭の中にある。
考えることをやめてはいけない。
もっと、自分を信じよう。
もっと、直感を働かせよう。