人の可能性を邪魔しない
診察室では、様々な心配が寄せられる。
「先生、子供のことが心配です。〇〇になるのではないかという心配があります。」
「先生、私は、同僚のことが心配です。自分のこともままならないのに、どんどん新しいことを始めるんです。会社の秩序が乱れるんです。」
これらは、誰かの心配をし過ぎてしまうことへの不安である。これに対しては、以下のようにお伝えしている。
誰かの可能性が開花するのを邪魔しようとしてはいけない。そんなつもりはなくても、親は良かれと思ってアドバイスした事が、子供の可能性の芽を摘んでしまう事がある。
子供は、失敗しながら、成長し、前に進む事ができる。
そんな時、失敗することも含めて、見守ってあげる事が重要だと思う。失敗しないように、失敗しないように、心配して先回りして、何かをしてあげることは、結局のところ、子供の成長に繋がらないのだ。
これは何も親子関係に限らないのだ。誰か身近な人が、新たなチャレンジを始めたら、心配ではなく、どうしたらそれを達成できるのかをアドバイスし、応援してあげよう。
逆の立場から相談を受けることもある。
「先生、僕は、〇〇したいけれど、親からは反対されます。」
「先生、私は、自分の会社では、本当は〇〇したいけれど、周りに受け入れられず、悲しい思いをしています。妥協した方が良いのでしょうか。」
自分自身の未来の可能性を信じることができなくなった時のあきらめ、落胆。こんな落胆を感じた時、人の成長は止まってしまう。
失敗しても良いから、自分の道を進むべきだとお伝えしている。
あきらめなければ、絶対に夢は実現する。
できない理由を探す前に、どうやったら実現できるかを考えよう。そして、自分の夢と真逆なアドバイスを受けたら、一旦寝かせておこう。それが、本当に自分にとって必要なアドバイスなのか俯瞰して考えよう。
答えは自分の中にあるのだ。自分の魂の声に従おう。
私は、特に、子供たちの夢の実現を邪魔するような大人が現れた時には、とても腹立たしいと思う。子供たちの夢の実現を応援できる大人でありたいと思う。そして、子供たちが、何の恐れもなく、自由に自分の夢を思い描ける世の中を創っていきたいと思う。