40代のあなたこそ、かかりつけ医を持とう
上毛新聞オピニオン21の連載が全7回を通じて、予防医療の概念をお伝えさせて頂いた。
「先生、予防医療とは、昔からある概念ですよね?」
「はい、その通りです。」
そう、予防医療とは、昔からある概念です。
でも、本当に予防医療が機能していたでしょうか。
病気が重篤になってから見つかる前に、検診を受けましょうと言われて
検診して、チェックだけで済んでいる方はいないでしょうか。
検診して、病気が早期発見して、治療したけれど、同じ病気にならないように
生活習慣の工夫をされたでしょうか。
実は、従来の予防医療が、本当の病気の予防のために、十分機能していないのではないでしょうか。
もし、機能していれば、今頃、がんで死ぬ人は減っているはずです。
早期発見、早期治療で、がん検診にとても力を入れている現代で、がんで死ぬ人は増え続けています。
10月1日はピンクリボンデー
乳がん検診を啓蒙していますが、浅田真央さん、さくらももこさんが、乳がんで亡くなったという
ニュースが流れると、ものすごい恐怖感が、日本人の集団的無意識層に働きます。
検診を受けて早期発見、早期治療という概念は間違えていません。
でも、がん患者さんが増え続けているのは、どこかが間違えていると思います。
私たちは、古い概念である予防医療を
新しい概念で提唱します。
では、新しい概念の予防医療とは何でしょうか。
それは、早期発見では遅いということです。
がんの早期発見よりもっと前に、あなたの身体を未病から健康状態に
変えて行く必要があります。
例えば、病気を発症していなくても、日々体調不良を感じられている方は多いと思います。
私は、1ヶ月前に40才になって思いましたが
やっぱり、30代以上に体調管理には気をつけないと、体調は崩しやすいと思います。
先日、クリニックの歓送迎会で、ついお酒を飲みすぎたら、以前よりずっと身体への
ダメージが大きいことを思い知らされました。
この、日々の体調不良に向き合い、少しでも、健康へのベクトルを大きくする必要があります。
そのための、予防医療を提唱しています。
それは、今までの医療では考えられない非常識な概念ですが、とても効果的です。
乳がんになるのではないかと恐怖におののきながら
毎年マンモグラフィーを撮影して、本当に予防になっていますか。
それよりも、乳がんにならない食習慣、生活習慣を身につけ
病気を発症する前に、解毒をし、酸化ストレスを軽減する治療を毎月受けたらどうでしょうか。
生活習慣は大切です。しかしながら、現代社会では、酸化ストレスは避けられません。
そのための医療なのです。
当院では、
全ての世代に、かかりつけ医機能を提供しています。
かかりつけ医とは、日々の体調を相談できる医師のこと。
何も、子供やお年寄りだけの特権ではありません。
新しい概念の予防医療について、少しでもご理解いただければ、嬉しいです。