運こそ実力そのものである

昨日の本の続きである。

「運も実力の内」という言葉があるが、そもそも「運こそが実力だ。」と言う解釈が書かれていた。

さらに「運とは、誰と出会うことができるか。」だと結論付けている。つまり、人との出会いは運であり、それがその人の実力を示している。

「さやか先生は、運が良いですね。」とか「さやか先生は、持ってますね。」とか時々言われることがある。

人が何を見て、そう言ったのか分からない。しかし、私が恵まれているなと感じる瞬間は、今までの40年間の人生で、必要な時に必要な人に出会えていることである。必要な人が必要な情報を持ってきてくれる。

開業した時も、統合医療に取り組み始めた時も、発達障害に取り組んでいる時も、落ち込んでうつになった時も、最適なタイミングで、最適な人に出会えているため、今の私がある。

では、

「どうしたら、必要な時に必要な人と出会えるのだろう?」

この疑問への答えは3つ。

1、自分の人生の目的を明確にする。

やりたいこと、目的が不明確な場合は、エネルギーを無駄使いする。私も、自分が本当にやりたいことではないことを目的としていた時は、随分と遠回りをした。そして人へも依存し、回り回って自分にしっぺ返しが来たこともある。ところが、自分のやりたいことが明確になると、人とのご縁も急速に変化したのだ。自分が何のために生きているのかを本音で知る必要があるのだ。

2、自分の恐れを手放す

恐れがある間は、人生の目的を虚栄で作ってしまう。このため、一見、自分のやりたいことのように見えて、そうではないことも多い。人生の目的を知るためには、恐れを手放す必要があるのだ。虚栄でもなく、見栄でもなく、本当の心で自分の人生に向き合ってみよう。

3、出会った人に感謝する

確かに、自分が必要とする情報や知識を持っている人と出会うことで、自分の夢の実現に一歩近づくことができる。

こう話すと、多くの人は、自分が必要とする知識を得るために、多くの人に会おうとする。

それは間違いだ。

一人との出会いに感謝することだ。

あなたの周りには、あなたを理解してくれる家族なり友人なり仲間なりが必ずいるはずだ。その仲間に感謝することである。

するとどうなるか。

その感謝のエネルギーは、人と人とをつなぎ、自分が知らないところで、仲間同士が相互につながり合うこととなる。

すると、自分と直接つながりのある人は数少なくとも、仲間同士が勝手に繋がっていることで、自分に必要な情報が指数関数的に集まってくる状態となる。SNSで自分の友達同士が自分が知らないところで繋がっていて驚いたことがある人は少なくないだろう。時々、待合室で、旧友同士、知り合い同士がたまたま出会って話が盛り上がっている場面に出会うことも少なくない。

これは、集団そのものがフロー状態であることを示している。夢の実現が速い集団は、人同士のつながりが相互mutualであり、そして、情報交換の速度が速い。そして、相互につながることで情報交換が加速化し、新たな価値創造に結びつくのだ。

さらに、つながりのある人たちは、多様性がある方が良い。目的は同じ方向を向いているが、専門分野はバラバラである方が集団としては柔軟で、夢の実現も速い。私たちの仲間は、もちろん、医療者である、医師、薬剤師、看護師、医療事務、受付事務、理学療法士や鍼灸師もいるが、経営者、セラピスト、主婦、建築士や税理士も農家、行政書士や法律家もいる。

出会いは、あなたの人生そのものを形作っている。

出会いは、あなた自身の運であり実力そのものだ。

あなたの身の回りの人たちに感謝しよう。