若かりし頃
ここ最近、学生時代の同級生から、ふと連絡が入った。
「出産したよ〜。」
「ボストンにいるよ。」
「結婚したよ。もうすぐ出産するよ。」
40歳を過ぎたが、妊娠する友達も多く、高齢出産も当たり前の世の中になっている。医者になって15年。みんな、それぞれの人生を歩んでいるようだ。
そんな報告があったので、ふと、学生の頃を思い出した。
今から20年前はちょうど、大学生だ。高校を卒業して、一年浪人して、初めての一人暮らしを弘前で始めた。人との距離感がわからなくて、もがいていた。一晩中、友達と飲みながら話していた。よくそんなに話すことがあったと思う。
良い気になって、自分の考えが全てだと思っていた。
全開で、自分の考え方を周囲に押し付けていた。
今よりずっと独善的で、独りよがりだった。
プライドも高かったので、人からバカにされると、ものすごく腹を立てていた。
よく食べて、よく遊んでいた。
アルバイトと言えば、家庭教師と塾講師をしていたが、全くテキストと異なることを教えて、塾長に注意されたり。テスト問題を作ったら、易しすぎて、注意されたり。
時々、新聞社の電話アンケート調査の短期アルバイトに行ったが、役立たずと、早く帰されたりした。
全く、人の言った通りに仕事をするというのが、苦手だったんだろうな。
今から考えれば恥ずかしいことばかりだ。
そう考えると、「今の若者は」なんて言うことはできず、
よくできた若者ばかりだと思う。
強いて最近の若者に伝えるとするならば
「馬鹿になれ」
と言うことくらいかな〜。
将来を見通して、スマートに生きようとする人が多いが、馬鹿をいっぱいやった方が面白いと思う。まあ、若者に限らず、今でも、馬鹿なことばっかりやっているのが自分なんだけれども。
とりとめのない昔話はこれくらいにしておこう。