自分で自分の機嫌をとる

https://note.com/sekinesayaka/n/n4e78235d1b87

自分推し活をしてみる

日々、診療をしていると、いろいろな人のお話を伺う。医者ほど、人の内面と向き合う仕事もないのかも知れない。
そんな時、驚くのが、多くの人が、憧れのアイドルの押し活にエネルギーを割いているということ!
私自身は、あまり、会えない誰かに対してそれほどのパッションを持ったことがないので、いまいち共感できないでいた。
そんな時、茂木健一郎さんの「強運脳」を読んでいたら
「推し活のエネルギーのほんの少しを自分推しに使ったらどうだろうか。」という一文が書いてあった。
なるほど、そうだな〜。と。
多くの人は、憧れの誰かをプロデュースするために、コンサートに行ったり、グッズを買ったり、応援している。そのエネルギーの一部を自分をプロデュースするのに使ったらどうだろうか。
私自身、自分をプロデュースするとしたら、どんな服を着せて、話し方の指導をして、どんな舞台を推すだろうかと考えていたら、楽しい気持ちになった。
人というのは何とも単純だ。

魅せる自分になる

自分が成長していく過程で、自己像(自分が思う自分)と他己像(他人が思う自分)にギャップが生じ、それを自覚していないと、調子に乗ってしまったり、一発屋で終わってしまったりするのだという。
一方で、本当の成功者というのは、自己像と他己像のギャップが少ない。
カリスマ性を持った世界のトップモデルは、自分がどのように見られているかを見積もってその通りに笑顔を作ったり、姿勢を作ったりしているそうだ。
何もそんなモデルのような真似をしようと言っているわけではない。
そんなカリスマ性に磨きをかけるために他己像を分析し、ペルソナをあえて作ってみるのも面白いのかも知れない。

セルフイメージを更新する

自分のことはよく見えないが、他者のことはよく見える。
日々の診療の中で、多くの人が、ものすごい自己否定像を持っていることに驚かされる。自分の能力、容姿に対して、ものすごく低く見積もっている。もちろん、謙虚であることは、向上心につながるので、自分の今いる位置を把握しながらそれを踏まえてチャレンジすることは大切である。しかし、自分の能力を低く見積もった上に、自分はダメな人間だから、何をやってもダメだという結論で、行動する前に全てを諦めてしまう人を見ることがある。なんともったいないことか。
そして、多くの人の質問が
「どうやったら自分に自信を持つことができますか?」
というものだ。
今まで、ずっと、等身大の自分を受け入れて、ダメな自分も良い自分も受け入れたらどうかという話をしてきた。つまり、マイナス感情を認めて受け入れて、プラスに転じていくということだ。
どうやら、それは、なかなか難しいことのようだ。

そこで、もう一歩踏み込んで、考えてみる。
そもそも、ダメな自分だと思っている自分がいるが、セルフイメージ(自分が思う自分)を豊かで満たされて何でもできる自分に更新してみたはどうか。その気持ちで生活してみる。
例えば、お金持ちになりたかったら、お金持ちになった気分で生活してみる。そうしたら、意外にも浪費が減るかも知れない。
頭が良くなりたかったら、頭が良くなった気分で本を読んでみる。
恋人が欲しかったら、デートする気分で、メイクアップしてみる。
など。
私も研修医の頃、土日も出勤で、忙しく休みがない中、あまりに疲れて、メイクしてお洒落を楽しんでみようとチャレンジしたことがある。すると恋人ができたなんてことがあった。多くの人は、逆で、恋をしたからお洒落になったと思うが、実は、その逆の方が多いのじゃないかと思う。
お金持ち気分で生活してみると、実際にお金持ちになるということもあるのかも知れない。

これも、前項で書いたことと通じるが、自分に理想のペルソナ像を被らせて楽しんでみるのはどうだろうか。

遊び心

何か、穴にはまってしまった様に落ち込んでしまうことがないだろうか。
そんな時、ちょっとして、遊び心を思い出して、自分の思考の外にあることを楽しんでみてはどうだろうか。
私は、何かと真面目で、そんな穴に、はまりがちだ。
そんな時、夫が、ダジャレを言っても気付かない時がある。それはそれは、重症なはまりようだ。
そんな時、ちょっと、視点を外して、馬鹿らしいと思う様ならハメを外す様なことをやってみるのがちょうどいい。
いつもは観ないような恋愛ものの映画を見てみる。
行ったことない居酒屋に飲みに行ってみる。
などなど。