医療の構造
医療の構造自体が、依存的医療を作り出していると思う。
そもそも、医療とは、ヒエラルキー構造で成り立っている。看護師は医師の指示通りに動くように教育される。つまり、指示がなければ、実行しない。そのように学校および病院で教育されるのだ。医療事務も同様なのだろう。
医療に限らず現在の教育体制は、指示待ち人間を大量に作り出している。指示待ち人間になると、人は考えなくなるので、退化する。
しかし、当院のスタッフは違う。
医療行為はもちろん私の指示の元に実践するが、患者さんの様子を気にかけ、声かけし、必要であれば、必要なアドバイスをその人の状態に応じてしている。
それこそが、看護だと思う。
看護とは、人を看ることだ。自分の五感を通して、患者さんを観察する。その結果、自分ができることを実践する。
何も、医療は治癒(cure)だけを目指しているのではなく、ケアが大切なのだ。セルフケアとは、自分で自分をケアすること。これは自宅でもどこでも実践できること。そのサポーターとして、当院のスタッフはいる。
人と人との繋がりだ。決して、ロボットが指導するのではないので、人によって声のトーンから説明の仕方が異なる。それこそが、オーダーメイド治療なのだと思う。
標準化できることはAIにお願いすれば良い。でも、どうしても人間的な繋がりは、人でなくては実践できないはずだ。
一人一人のスタッフが成長し、それぞれの個性を発揮して仕事にあたってくれていることをとても嬉しく思う。皆で今後も成長していきたい。