読書習慣が学力を決める

読書をしている子供はしていない子供に比べて、学力が高いという研究結果があるそうだ。学力は、勉強時間よりも読書時間に強く影響するそうだ。

逆に、スマホなどの電子機器を一時間以上使う子供は、それ以下の子供よりも成績が悪いという結果もあるという。

スマホによる情報の吸収と、紙媒体による情報の吸収は、人間の脳の知の体系化という意味で、異なるようだ。

私自身、小さい頃から、本を読むのが好きだった。大学生の頃も小説が好きで良く読んでいた。ところが、研修医→勤務医として働き始めたときに、情報量の多さに、読書が嫌になっていた時があった。読みたい本、論文などが読まないまま積ん読状態になっていた。

そんな折、出会ったのが、フォトリーディングと呼ばれる読書法だった。神田昌典さんが、米国から日本に取り入れた右脳を使った速読法だ。まず、全体をパラパラと見てから、キーワードを拾い読みする。そのあと、詳細に読み込んでいく。

この方法に出会って習得した後は、本への抵抗がなくなり、また読書するようになった。

今でも、本でも新聞でも全体に目を通してから、興味のあるページから読むようにしている。

そして、電子ブックが出て、本や新聞をi-phoneやi-padで読むようになった。しかし、同じ本でも情報の入り方が異なる。なぜか、集中力が続かない。拾い読みした後、詳細に読み込む事ができない。

しかし良い点もある。移動時間に拾い読みして、情報を幅広く収集する事ができる。電子ブックに限らず、ネット検索も同様だ。

このため、私は、できるだけ読みたい本は紙媒体で購入するようになった。両方をうまく使い分けられると良いなあと思っている。

しかし、もう若者世代になると、紙媒体をゆっくり読むという事がなくなっているのではないだろうか。これは、人間が退化してしまうという危機感すら感じられる。

電子媒体が悪いとは言わない。しかし、紙媒体の良さをもう一度見直してはどうだろうか。

⬇️上記の参考記事、クリニックの待合室に置いてます。お読みください。