働き方を自分でつくる
「就労支援」という言葉を良く聞くようになった。
「就労」とは、「仕事に就くこと」
つまり、今、現状ある仕事の中から選んで、働くこと。
「就労支援」とは、現状ある仕事に適応する能力を身につけるお手伝いをすること
と理解する。(これは、私の解釈であり、すべてがそうではないだろう。)
違和感を感じる。
現状の教育も、会社員、公務員を養成する学校になっていないだろうか。
戦前、軍隊を養成する学校から、終戦を迎えて、平和な日本になったが
戦争が資本主義に変わっただけで、資本主義の奴隷となる会社員を養成する学校になっていないだろうか。その延長線上に就労支援があるとしたら
上司の言うことに従い、皆と同じ事ができる人の養成。
だからこそ、小中学生に将来の夢を聞くと、上位に公務員が来るのではと。
我が子が学校に行けなくなったとき
うちの子は将来、きちんと生きていけるのだろうかと心配になり
親は悲壮感に埋もれてしまう。
皆と同じ事ができないと資本主義社会ではお金を稼ぐことができないと。
そうだろうか。
一方で、社会の仕組みを自分たちが生きやすい形に変えて行こうという若者が
多く出て来ている。
彼ら彼女らは、自分たちが欲しい未来を作り出すために
多様な働き方をしている。
あ、こんなことできたら良いよね
というのをあっという間に形にして、仕事をしている。
起業する人も増えている。
医師だって、以前の数十年医局に奉公してから開業するなんて時代は終わり
早期開業する者や医業コンサルタントなど多様な働き方をする人が出て来ている。
そう考えると、世の中はずいぶんと2極化しているように思う。
型にはまって生きなければならないとがんじがらめになってしまう人と
自由に生き方働き方を創作していく人と。
話を元に戻そう。
就労支援ではなく、生き方支援が大切なのだと思う。
今ある職業は、将来ないかもしれない。
自分が、社会の仕組みを自分が生きやすいように、変えていくことができる。
行政が手に届かないところを、NPOなどの団体が提案して
どんどん変えて行く。
そのことが、新しいビジネス(職業)になっていく。
人は感動で動く。
感動は連鎖し、大きなムーブメントになっていく。
世の中って面白い。この時代に生まれて良かった!と思える。
そんな若者を増やしていきたい。
私の想像もできなような能力を持っている次世代の若者たちと遭遇する。
その能力を十分に発揮して、より良い日本を作って行きたい。
そのための生き方支援として、ぐんまHHCで「生きる力を学ぶ場」を提供していきたいと思う。