傷つくことを恐れない
私は、人に嘘をつかれたり、人からごまかされたり、人から騙されたり、傷つくようなショックなことがある度に、大切にしてきた言葉がある。
「人を疑うより、人を信じて騙される方が良い。」
人を疑うのは、とてもエネルギーが要る。
だから、良い人なはずだと信じようと生きてきた。この人がこんなことをするはずがないと信じようとしていた。しかし、この言葉は、半分は間違いであることに気づいた。
なぜならば、これは、やはり自分に嘘をついていることになるのだ。真実を見ようとしないで、自分の根っこを覆い隠すだけだからだ。
そこで、私が決心したことは
「人は、嘘をつくこともあるし、人を騙すこともある。もしそのようなことがあったら、私は堂々と傷つこう。」
そう思った。
「あの人はどうして嘘をついたのだろうか。良い人のはずなのに。」と誰にも言えずに、一生懸命信じようとして、悶々と自分をごまかそうとするととてもエネルギーを消耗する。
「嘘をつかれた。私は、悲しい。人は嘘をつくこともあるのだ。」と受け入れて、傷ついたとき、私は、一人そっと泣く。ただし、相手を非難はしない。相手を変えることはできないから。その代わりに、伝えられるときには、相手に傷ついた悲しみを伝える。なぜならば、自分が大切だから。傷ついた自分の心は無かったことにできないから。
そう、正直に生きることにした。
傷つくことを恐れないことにした。
それでも、傷つくのは良いものではない。でもそうやって正直に生きていると、人生とは不思議なもので、人の愛情を心の底から感じることができる。そして、正直で誠実に生きている人が仲間になってくる。これは、一生の宝物だと思う。
そうすると、私は何も怖くない。一人でそっと泣く必要もなくて、仲間の前で、大泣きできる。「あんなことが怖かった。悲しかった。」と。一方で、大笑いもできる。人生の喜びを感じることができるのだ。
正直に生きてきて良かった。
これからも正直に生きて、傷ついたときには、大泣きしよう。