予防の大切さ

診療をしていると、以前にとても悪かった時の症状は、忘れてしまうことが多いと感じる。

「鼻が少しまだ、ムズムズしています。一進一退です。」

という患者さん、昨年を振り返ると、毎日ティッシュ1箱を使うくらいの鼻汁が出ていたが、今年は、大分良くなっている。

ところが、本人からすると一進一退。悪かった時のことの記憶は薄れていくものである。

そして、概して人は良くなると、予防のために、工夫することを忘れてしまう。症状が増悪して悪くなってしまうと再び、思い出し、治療することが多い。

本来は、予防のために日々ケアすることが大切なのだ。

何故ならば、症状が出てからケアすると、とても労力がかかる。

例えば、風邪を引いてから、その治療にかける費用と時間、そして何より体力の消耗が著しい。

風邪を引かないように、日々気をつけたり、メンテナンスのために、クリニックを受診してもらいケアする方が、体力も消耗しないし、費用や時間もさほどかからない。風邪を引かないどころか、何より、日々の仕事や家事のパフォーマンスが上がって、いるはずだ。

花粉症もそうである。発症してから、それを治すために、腸内環境を整え、上咽頭洗浄をし、食事を気をつけ、漢方飲んだり、デトックス治療したりして、大分、治癒に向かわせることができるようになった。

しかし、花粉症も、予防する必要がある。現在、花粉症を発症していないからといって、今後も発症しないとは限らない。普段から、体に毒を溜めないようにケアしていく必要があるのだ。

自分の体で思う。私は、体力がある方でないので、統合医療に出会っていなかったら、確実に病気を発症していたと思う。ケアできる医療に出会えて、本当に良かった。

この予防医療を体系化して、世に広めていきたいと思う。みんなが、未来を読みながら、自分の健康はもとより自分の人生を創造していくお手伝いをしていきたい。