エラーを起こして、どんどん前に進もう
さて、診察室では、様々な相談が寄せられる。
「先生、本当は転職したいけれど、金銭面が不安で。」
「先生、本当は、遠出したいけれど、何があるか分からないので不安で。」
「先生、これ以上、病気が悪くなったらと思うと不安で。」
「先生、この痛みは、悪い病気ではないでしょうか。」
などなど。挙げればキリがない。多くの人の心の底にあるのは恐れである事が分かる。そんな人たちに共通している点が1つ。
これは、「失敗を恐れている事。」
昨日の完璧主義の話と重なるが、未完全な自分を受け入れられないので、諦めてしまう。そして、新しいチャレンジをして失敗をした時の自分を受け入れる事ができない。
だから、新しい未知のことにはチャレンジしない。
しかし、チャレンジして、失敗したら、新たな成長がある。
昆虫もそうなんだそうだ。
穴に落ちて、自分より傾きが上の方向に向かって上がって行く。しかし、穴に落ちなかったら、上に上がろうともしないと言うことになる。
エラーが生命の進化を担っている。
人間も同様だ。
新たなチャレンジをやめて失敗しなくなったら、人間の進化は止まってしまう。
「転職でも起業でもやってみたら良い。」
「行ったことのない所に行ってみたら良い。」
「やりたい事があったら、やってみたら良い。」
そこで、失敗したら、またやり直せば良い。
それでも、失敗が怖いあなたへ 2つのアドバイスを送ろう
1つ目。最悪の失敗を起こしたと想像してみよう。その際、再起可能な方法がないか考えてみよう。どんなにひどい失敗をしたとしても、死ぬほどの恐怖ではないはずだ。不安を具体化すると、あなたの不安は無駄に膨らんでいたことに気づくだろう。
2つ目。スモールステップを大切にしよう。小さな前進であれば、エラーも小さくてすむ。小さなトライ、小さなエラーを繰り返し、失敗する恐れを手放していこう。
エラーをどんどん起こして、前に進もう。