医者が治療法を選択する時

さて、Aさんが病院を受診して、ある固形癌を診断された。
医師から、いくつかの治療法を提示された。
困ったAさんは
「先生が、もっとも良いと思う治療法を受けたいです。」

そう言われた医師は何を考えるだろうか。
治療法1ならば、ガイドラインに沿っていて、他の医師でも同じ選択をするはずだ。
もし、効果がなかったとしても、誰からも責められない。
治療法2、場合によっては、治療法1よりも効果があるかもしれない。ただ、未知数が大きいので
万が一のことがあったら、患者や家族、そして、同僚からも避難されるかもしれない。

そんなことを頭で詮索しながら
治療法1について説明する。
説明のほとんどは、効果がなかった時や、副作用の話にフォーカスする。
なぜならば、医師は、自分が責められることがもっとも怖いからだ。

アメリカでは訴訟社会なので、これがもっと大きいだろう。
日本でも、そう違わない。
誰だって、非難されたくないし、最小限のリスクとしたい。

そんなことを考えている内に、Aさんから思わぬ言葉があった
「先生の奥さんが、もし私と同じ病気だとしたら、どの治療法を勧めますか?」

医師は困ってしまう。
多分、治療法1は勧めない。
でも。。。
「私の奥さんだったら、もちろん治療法2を勧める」
と素直に話してくれるだろうか。

それくらい、医療とは未知数が多い。
医師によって勧める治療法が異なることはよくあることだ。

だから、お互いの信頼関係と共に、インフォームドコンセントと言って
十分話し合うことが重要だろう。

私は医師として、治療効果については、表面上の数字に惑わされずに
事実を確認し、それを伝える努力をしている。
そして、少なくとも、自分や自分の家族が受けたい医療を提供している。
その治療法の意味を理解してもらうために、セミナーで
医療リテラシーを皆さんに伝えている。
でも、最後の選択は、やっぱり患者さんに任せている。
健康とは、病気とは、その人自身のものだから。

医療者もそうでない方も、みんな、学ぶ必要があると思う。

そのためにも、ぐんまHolistic Health Collegeは
カレッジなのだ。

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