分子栄養学

昨日は、分子栄養学実践講座を東京で受講してきました。

講師は、臨床分子栄養学医学研究会

宮澤賢史先生や、栄養カウンセラー馬篭純子先生、耳鼻科の茂木立学先生

https://orthomolecular.teachable.com/

でした。

今まで流行りの

糖質制限、お肉を食べる、鉄不足の理論は正しいけれども個体差をみて、個別のアプローチが必要なのだと改めて、学びました。

お肉といっても、赤身のお肉は、マクロビオティックではがんになるから食べるなと言う。これは、お肉に含まれる飽和脂肪酸によると言われていました。このことは、油が酸化しやすいと言うことで一理あるけれども、一方で、亜鉛や鉄は植物では補えないほどたくさん含まれています。食べ物のある一面だけみて、食べない方が良いと言う選択はないわけです。しかし、究極的には、栄養学のゴールは、他の動植物のタンパク質をいかに自分のエネルギー代謝に取り込めるかと言うことです。そのため、タンパク質を吸収するためには、消化酵素がきちんと出ているのか、アミノ酸が吸収される小腸の腸内環境は整っているかが重要となります。

糖質制限が流行で、白米は食べるなと言う人がいますが、実は、糖質も重要な役割をしています。糖質の中でも単糖類である、お砂糖を含んだ甘いものは摂らない方が良いけれども、デンプンは必要なわけです。デンプンの代表がお米です。そして、お米には、アミロース、アミロペクチンの二つのデンプンが含まれており、アミロースの方が、血糖値が上がりにくいのだそうです。アミロースを多く含むお米の代表が、ササニシキ。アミロペクチンを多く含むともちもち美味しいので、品種改良が進んで、コシヒカリやあきたこまちが良く売れますが、これは、血糖値が上がりやすい。もち米は、アミロペクチン100%のため、祝い事など特別な時のみに食べるのが良いとのこと。

日本食はやはり素晴らしいし、古代日本人が大切にしてきた稲作文化でもササニシキなど原種に近いものほど、消化に負担がかからないと言うのも勉強になりました。

学んだことを自らの食生活、そして、日々の診療に活かしたいと思います。