あなたの身体は食べた物でできている vol.2

さて、IT起業家DAVE ASPREYの新書、「SUPER HUMAN」から、私たちへのメッセージを読み解いてみよう。日本では、薬事法が厳しいし、自由診療へのバッシングは強化されているため、本当のことを発言しにくい。アメリカで、エビデンスに基づいた議論がより一般化されていることをうれしく思う。

以下は、私の超訳なので、私の解釈が入っていることをご了承頂きたい。より詳しくを読みたい方は、ぜひ、原書を手にして欲しい。近い将来、翻訳されることを望む。

まず、アメリカ人の4大死因として、アルツハイマー病、糖尿病、心血管疾患、がんを挙げている。

そのために、

第1章:あなたが死なないために、最低限気をつけたい食事の新常識

第2章:若返り、すなわちアンチエイジングに必要な療法

第3章:神の領域 歳をとらない生き方とは

さて、私が、とても興味を持ったのは、第2章。すでに当院でも取り入れているが、ここで紹介されていた3つの治療法を紹介しよう。

1、重金属のデトックス。

重金属は、魚介類や歯科重金属、日本であれば水道水からの摂取がある。水銀、鉛、カドミウム、アルミニウム、これらが脳の老化 すなわち認知症に関与することはもちろん、体調全般に関与する。

ASPREYが試した治療法は何と

①グルタチオン点滴

②アルファリポ酸、ビタミンCサプリの内服

③炭の内服

④ビタミン、ミネラルを補いながらのキレーション療法

尿中の重金属の量を計測しながら、自らの体調をモニタリングしながら、医師と相談し上記を試したという。当院でも、グルタチオン点滴、アルファリポ酸点滴を提供している。キレーションは、ビタミン、ミネラルを著しく失う恐れがあるので、相当慎重を要する。このため、当院では提供していない。

炭をベースにした解毒療法は、実は、腎不全患者に対する処方薬として世に出ている。これを健常者が飲むというのも理論的にはあっていると感じた。

2、オゾン療法

何と、日本では、話題沸騰炎上中の「血液クレンジング療法」である。理論的にも、活性酸素を取り除く治療法として、定期的に受け、健康維持しているそうだ。

3、腸内環境を整える

①リーキーガット症候群を引き起こす穀物、豆類、ナス科の食物を控える。→当院で以前から伝えているが、小麦粉に含まれるグルテンの害、また白米より玄米が腸に負担になるということだ。ナス科は生食によるレクチンの摂取を控えるべきだという。

②カンジダが増殖している場合には、砂糖、発酵食品の摂ることに注意する。チーズやワイン、漬物などもそうだが、→これは、カビの増殖を促してしまう。当院では、バイオレゾナンスでカビの振動をチェックし、食事指導している。

③良質なコラーゲン、タンパク質を摂ること。すなわち、放牧で育てられた家畜を食べる。またボーンブロスなどで、しっかり骨髄を煮込んだアミノ酸を摂る。

④善玉菌の餌となるMCTオイルを摂る。飽和脂肪酸が必要で、ココナッツオイル、バターやMCTオイルがおすすめである。

 

いずれも、当院で取り組んでいることだったので、共鳴にびっくりした。特にカンジダによる腸の炎症の問題は、単に鉄剤やビタミン剤のサプリを内服してしまうと、増悪してしまうので、治療の順番が大切である。

ここまで、自分の身体を使うことも含めて研究を重ねているASPREYに嫉妬さえ覚える。何と、彼のPODCASTチャンネルは大人気だそうだ。

さて、日本人バージョンについても、私からも発信していきたいと思う。