転機
「ココ先生、こんにちは。今日は質問があって参りました。」
「Oくん、久しぶりだね。今日は何かな?」
「はい。そろそろうちの会社も、ブレイクスルーしたいですが、段階を追って、課題が降ってきます。人事もそうですし、品質管理もそうですし。何かと問題が顕在化しています。何か、見直す必要があるのでしょうか。」
「う〜ん。課題と言うのを具体的に聞く必要があるが。単刀直入に言えば、課題や問題があって普通だ。」
「え?」
「だから、それは、普通のことさ。つまりだよ。この今の時代こそ、変化の時だ。変化の時には、課題があって当然のこと。」
「なるほど。当然来るべき課題なんですね。」
「そうさ。そう言われると、君は辛いかもしれないが。そう簡単には行かない。何かが起こる方が、人は成長できるだろう。世の中が変化しているのだから、この時代に変化も課題もない会社は、淘汰されるだろう。しかし、今、変化している会社は、逆に言えば、時代に乗っているとも言える。」
「分かりました。変化や課題は当然のことだと。この課題を解決するために、もっと知識を身につけるべきなんでしょうか?」
「いやいや違う。強いて言えば、知識を外に求めるのではなく、知恵を君の中に求めたまえ。やりきると言う意志だ。そうすれば、君の中から知恵が出てくるはずだ。その声に従えば良い。」
「なるほど。自分を信じて、やりきると言うことですね。」
「そうさ。ブレイクスルーなんて、簡単に一足飛びには行かない。しかし、気づいたら、頂上にいるなんてこともあるさ。そのためには、楽しくやることだね。もっと肩の力を抜いた方が良い。」
「はい、ココ先生、ありがとうございました。」