認知の歪み

色眼鏡を外す訓練をしてみよう。

例えば、あなたは、家族に対して、

「私の夫(妻)は、〇〇だから、〇〇のはずだ。」

と言う思い込みはないだろうか。その思い込みは、スクールカウンセラー佐伯幸子先生から教わった「認知の歪み」と言う概念だ。

認知の歪みでとても有名なのが、「一般化思考」だ。

「私の妻は、B型だから、好い加減なはずだ。」

「群馬は田舎だから、上品さに欠ける。」

「あなたは、女性だから、〇〇なんだ。」

「あの子は、若いから、私のことは分かるハズがない。」

患者さんの話を聞いていると、いかに、思い込みの中で生きているかが分かる。一般化思考とは、血液型、性別、年齢などで区別し、区分による性質は絶対だという思い込みである。思い込みの先は、人は変わらないと言う思考が待っている。

こちらが、枠にはめ込んで、もう変わらないと言う思想だったら、人は一生成長しない。

特に、子育てでは、母親(父親)の思い込みは強い。

「うちの子は発達障害の傾向があるから、人とのコミュニケーションは苦手なはずだ。」

そんな子どもが、当院の診察室に来ると、自分から話したりする。

「うちの子は、成績が悪いから、自分が管理しないと勉強をしない。」

そんな子どもが、マインドマップを前にするとスラスラ描き始める。

 

枠に当てはめない。

自分の枠を一旦外してみる。

 

脳の認知は、枠を作ることから始まる。その枠をいかに取っ払うことができるかが、世の中を柔軟に創造していくことに繋がるのだ。

そう、色眼鏡を外して、家族(友人)の顔を見てみよう。

世界観が変わり、あなた自身の成長が加速化するだろう。