僕に関心を持って。
最近、クリニックに通院している女性たちの妊娠ラッシュだ。
妊娠したくて通院していた女性、病気を治すために通院していた女性たちが立て続けに妊娠した。デトックスを終了してからの妊娠だったため、安心して見守る事ができる。
すでに、母親になりつつある女性たちは、鉄欠乏やタンパク欠乏が進むため、鬱になりやすい。日中、家に一人でいることも多いため、堂々巡りで色々なことを考えてしまう人もいる。
「障害児が生まれたらどうしよう。」
「母親としてやっていけるだろうか。」
そんなお母さんたちにお勧めするのが、
「お腹の赤ちゃんと会話してください。」
ということだ。要素還元論に傾いている現代人の私たちは、赤ちゃんは生まれるまでは、会話が成り立たないと考える。しかし、生命はすでにお腹に宿した瞬間から、母親との対話が始まるのだ。
「え?もうですか?」
「もう、一人ではないですよ。」
最近では、生まれてから、スマホを見ながら授乳する母親も多いという。ながら授乳ではなく、子供と向き合う事が大切だと思う。
ほんの4ヶ月の子供が来院して、体と心をチェックしたところ、「寂しさ」が感じられることもある。
お母さんは、スマホで様々な育児論を検索し、情報に翻弄されている間に、子供は寂しさを感じ、泣くことさえしないこともある。
「もっと、僕(私)に関心を持って。」
子育てしたことのない私が偉そうに言えないが、女性のお腹の中の子供、すでに生まれた4ヶ月の赤ちゃん達からメッセージを受け取っているかのように感じる事がある。