先生、治りますか?

診療でこんなことを聞かれることがある。

「先生、何回点滴受けたら、良くなるのでしょうか?」

「何ヶ月治療したら、良くなるのでしょうか?」

「先生、リウマチはどうですか?」

「先生、がんはどうでしょうか?」

先日、薬剤師さんとお話ししていたら、薬局でも同じようなことがあるという。

「ところで、何日漢方を飲んだら、良くなるのでしょうか?」

私自身は、漢方で煎じ薬を、飲んだその日から、自分の体調の変化を感じることができた。体が温まり、夏の冷房風を受けても大きな影響を受けなくなった。

「いつまで、飲んだら良いのでしょうか?」

私は、漢方薬を飲んでいて、体調が良いので、飲み続けている。体調が変わったら、漢方の内容は変更しようと思う。食事だけで、体調管理が困難なので、今後も飲み続けたいと思っている。もちろん、煎じる余裕がない日はお休みしている。それは、自由である。どうしてそんな質問をするのだろうか?

私は、そんな質問に、いずれも、「あなた次第ですよ。」と答えている。そんな無責任なと思う方もいるかもしれないが、そもそも、そんな風に思うあなたが無責任である。

質問の根底には、体調不良、病気は、自分とは無関係で、病気だから専門の医師や薬剤師に治してもらうという感覚が根強くあることに気づかされる。専門家にお願いすれば、本当の自分の病気の本質に向き合うことは必要ないと考える人が大多数である。

友人、知人からの紹介で当院を初めて受診される方が後を絶たない。

「アトピーが治ったと聞いたので。」

「友人がとても体調が良くなったと聞いたので。」

その友人は、さやかクリニックに通院したから治ったのではない。

通院し、自分自身が成長したから治ったのである。

魂が成長を拒んでいる人は、いくら通院しても治らない。それは、本人の自由である。私は、あなたの守護霊様でも神様でもなんでもない。

ただ、困っている人がいれば、手を差し伸べるだけだ。情報をお伝えし、あなたの自然治癒力を引き出すお手伝いをする。

あなたの病気はあなたのものだ。体と心のメッセージに耳を傾けよう。メッセージを無視し続ければ、病気は進行する。

病気の人生を選ぶのも自由なのだ。