20時以降は食べていけないと言う錯覚
副腎疲労で、全身倦怠感が強い40代女性は多い。
特に、女性ホルモンのバランスを崩す時期でもあるため、体調不良は著しい。特に、食事には気をつけている自然療法家に多いのだ。
夜間、手のひらにびっしょり汗をかいて、目が覚めて、眠りが浅いと言う経験はないだろうか。気づくと、歯を食いしばって寝ていると言う経験はないだろうか。
夜間低血糖に陥っている可能性がある。
そんな女性の食事記録を見せてもらうと、一日2食で、間食もほとんどしていないこともある。夜は特に早い時間に食べた後で、寝るまで何も食べない。
「どうして、夜は食べないのですか?」
「お腹が空いても、20時以降は食べないようにしています。」
と答える人も多い。低血糖になり、交感神経が緊張し、夜の眠りが浅くなるのだ。そんな人には、夜、果物や蜂蜜などのシンプルシュガーをとることを勧める。さらに、通常の食事で、タンパク質の摂取を増やしてもらう。
実践した女性は、夜間の寝汗がなくなったと伝えてくれた。ある女性は、夜中に動悸で起きていたのが、起きずにぐっすり眠れるようになった。私自身も、同様に夜の食事量を増やして、寝る前に果物を取るようにしたら、睡眠の質が上がった。
これは、今までの常識からしたら、非常識である。ファスティングが体に良いと言う考え方からするとナンセンスだ。
いくらアドバイスしても、実践しない人もいる。ふらふらになりながら、食べずに寝る人もいる。それは自由である。ただ、今までのやり方でうまく行かなかった場合には常識を疑い、今までと違った概念を取り入れてみる必要があるのではないだろうか。