夫婦はバランスである
診療をしていると、家族の物語が垣間見られる
親子の会話。夫婦の会話。
どうして、こうも夫婦というのは正反対なんだろうと思うことがしばしばある。
きっと、陰と陽でバランスを取っているのだろう。すごく活動的な旦那さんの奥様はとても静かだったりする。社交性の高い奥様の旦那様が無口だったりする。
そして、もっとも身近な家族というのが、自分の人生の課題を突きつけてくるのだ。
私は、毎日診察室で、患者さんと話して、行動変容を促すことを生業としている。しかし、行動変容を促しても促しても届かない人がいる。夫である。いつも私に課題を突きつけくる。
「僕が生まれてきた意味は何なんだ。」
「人生というのは、生まれでも宿命でも才能でも決まらない。自分が切り開いていくもので、どんどん変化していけるものだと思うよ。」
と患者さんには伝わるが妻の夫への言葉は、なかなか届かない。
そうだ、人の人生は変えられない。でも、諦めずに、伝え続けよう。