私が医師になった理由 vol.3
先日、バイオレゾナンスの講演会でお話させて頂いて、医師の仕事について、気づいたことがあった。
どうしても、矢山先生と天外先生に尋ねたいことがあった。
と言うのも、今回の矢山先生の発表は、脳機能の状態から、過去のトラウマを読み解き、それを解放することで、リウマチなどの身体症状の改善につながるというものだった。もちろん、重金属や潜在感染などに十分対応した後だった。
その発表には、度肝を抜いた。
そして、私には、そこまで、踏み込むことに抵抗があったのだ。
「病気と言うのは、人が何かに気づくのに必要なこと。だから、魂の領域まで、私たち医師は踏み込むべきではないと思うんです。」
と尋ねた。
天外先生は
「でも、治りたいけど、本人は、その原因に気づいてないからね。」
矢山先生は、
「患者さんの体が言っていることを、バイオレゾナンスで通訳してるだけなんよ。患者さんがそう言っているだけ。」
ずっと、考えていた。私は何のために医師になったのか。
むしろ、余計なことをしているのではないだろうか。
単に、自分の経済を回すために医師をすると言うのは悲しい。
やっと、少し、光が見えた。
人が、病気になるときは、自分に対するメッセージである。そのメッセージが、何であるか読み解く仕事が医師なのかもしれない。
その病気の原因の、最も影響しているのが、重金属であれば、歯科治療が必要であるし、それが、鉄不足であれば、食事指導が大切である。親子の葛藤が原因の場合もある。
「先生、私の頭痛は治るでしょうか。」
と問われた時
「先生、私の頭痛を治すことができますか。」
と聞かれているようで、いつも、困惑していた。
しかし、協働作業で、その原因を読み解く作業を楽しんでいきたい。
私の元に訪れた人は、何かのご縁で、それを読み解く作業を私と一緒にしたいと考えれば、とてもやりがいのあることだ。
もちろん、自由である。私の元で治したいと思うか、別の場所で治したいと思うか。
そして、できることなら、病気になる前に、未病の段階で、サポートできる人でありたい。落ち込む前に、病気を発症する前に、その兆しを読み解き、改善することができる。それを自分でできるようになれば、なお良い。
私は予防医学に本気で取り組みたいと思う。そして、病気の本当の原因について妥協しないで追求し取り組みたい。それを追求することは、人が健康に自分の使命を全うできることにつながる。これからの世の中を担う若者が、心身共に、新しい世の中を切り開いていけるようなそんな力になりたいと思う。
そして、私ができることも限られていることも十分承知している。限られている中で、医師としてできることを全うしたい。
医療自体のパラダイムが変わって、全く別のものに変わっていくだろうと思う。その時、医師と言う職業の持つ意味合いも変わっているだろう。
私は、新しい医療の意義を創造していきたい。