バッチ博士から現代社会へのメッセージ
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今日は、傷寒論に続く、「先達に学ぶ」シリーズ。
バッチ博士の著書の中に 「Heal Thyself」 なんじ自身を癒せ がある。
今まで、私が、「病気はあなたへのメッセージ」「学びながら健康になる」と提唱してきた概念は、自然療法の考え方に基づいたものだ。原著を読むことで、改めてルーツを確認した。
現代医学の過ちは、原因ではなく結果を扱っていることから始まる。そして、偏った物質主義によって、人間は、自分自身で自分の病気を治すことはできないと植えつけられることによって、病気に対する恐怖心が育ってしまった。
病気は、魂と心の葛藤によるものだ。だから、病気はあなたの魂が成長するためのきっかけにすぎない。その魂からのメッセージを受け取ることなく、身体の病気を表面的に治療しようとすれば、病気の根っこを治すことはできない。
病気の根っこを治すためには、自分の魂と心の葛藤に耳を傾け、自らを癒す必要があるのだ。それこそが「なんじ自身を癒せ」と言うことだろう。
さらに、バッチ博士は、予防医療にも切り込む。
病気になる前に、魂の不調和の前兆の声を身体の症状として受け取ることができれば、それをあらかじめケアし、病気の発症を防ぐことができると。
私たちの身体は、魂の乗り物に過ぎない。魂の声を無視し続ければ、病気はどんどん治りにくくなる。自分の病気は自分で治すことができるのだ。
そして、感染症専門のバッチ博士は、第7章で、感染症に対する考え方を明らかにしている。
病気と結びついた細菌の知識のために何万人もの人がパニック状態になり、その恐怖心自身によって感染しやすくなってしまった。同じような感染の可能性がありながら、ある人たちは病気にかかり、別の人たちはからない。
恐怖心は、私たちの心を落ち込ませる作用があるので、それによって不調和が作り出されて、病気が侵入しやすくなる。
最悪の伝染病が流行った時でも、病気におかされるのは一部だけであることを知り、病気の真の原因は私たちの自身の中にあり、自分で統御できると言うことを認識すれば、怖がることなく、前に進むことができる。
治療法は自分自身の中にあるのだ。
まさに、新型コロナウイルス自体を恐れても何の解決にもならず、自分たちの中に治癒力があり、コントロールできるのだと認識することが大切なのだ。
そして、最後にバッチ博士が感染症を克服するために、推奨しているのは、身体的健康を保つための生活習慣だ。生活習慣により、自身の治癒力を回復することが可能なのだ。
1、身体の外側と内側を清浄すること
2、食事を大切にすること
3、適度な睡眠をとること(とりすぎない、短すぎない)
4、衣類は軽いものを選び、日光を浴びること
5、楽しい気持ちで過ごすこと
まさに、私が自立した健康づくりセミナーでお伝えしている、排泄、食事、睡眠、運動、心理面の5つの要素だ。現代で言えば、1番目の身体の内側を清浄に保つとは、腸内環境を綺麗に保ち排泄を大切にすることに他ならないのだ。
歴史は繰り返す。
私たちは、1800年前の傷寒論に学び、そして、90年前のバッチ博士に学ぶことができる。そして、私たちの強みは進化していることだ。現代の知恵も統合して、今こそ人類の経験から学び、成長していく必要があるだろう。
先達から学ぼう。