高校の入学式

高校の入学式に、上履きを忘れて、靴下で歩いていたら、担任の先生がスリッパを持ってきてくれた。
その担任の先生が、入学した後に、クラスで話してくれたことを
今でも覚えている。

「君たち、学校で今勉強している数学の問題、家に帰って、お父さんやお母さんが解けるか。
そうだ。
ほとんど、解けない。
つまりは、今、学校で勉強していることが全てではない。
学校では、勉強以外にも部活動や課外活動で学ぶことも多い。
そう言う活動も大切にするように。」

と言う内容だった。
確かに、あの難解な数学の問題を今解くように言われても
難しいし、あれが、世の中で生きていくために、どう役立っているのか
疑問も多い。
その中で、人間性を育むことがいかに大切か、先生は伝えたかったんだろう。
進学校に入学して、
勉強しろと言われると思ったら、そんな話で、びっくりしたの
を覚えている。

お陰様で、高校時代は、楽しく、いろんなことを学べた。
しかしながら、
もっと世の中で役立つ勉強の教え方と言うものはないかなあと考えずには居られない。