良い医療なのに、なぜ、他で受けられないのですか?

患者さんから、こんな質問を受けた。
「先生のやっている医療は素晴らしいのに、なぜ、他のクリニックで受けることができないのですか?」

診察室で、ちょっと私の頭はフリーズした。
なるほど。
良い医療はどこでも提供されているはずだ。
他で提供されていないのでは、良い医療ではないかという批判か?

悲観的な私は、色眼鏡をかけて考えてしまっていた。

それとも、純粋な疑問なのか?

話していて、分かった。純粋な疑問だった。

世の中にはすぐに広まることもある。
テレビでやっている健康法なんかすぐに広まる。
ガイドラインのある生活習慣病に関するお薬なんかはどこでも処方を受け取ることができる。

では、なぜ、良い医療なのに他で受けられないのか。
私が考えるのに理由は以下の二つだと思う。

1、国民の健康よりも、大企業の利益が優先される日本事情
例えば、テレビモニター 電磁波低減をしないとヨーロッパ諸国では販売できない。でも
日本では、その技術があるのに、それは施されずに販売される。なぜならば
その方がコストが安くてすむからである。
農薬の規制も甘い。国民の健康より、農作物を作る効率が優先される。
この状況下では、本当の情報を得るのが難しいのだ。
このため、真の健康作りに関する情報は、自分で精査する必要がある。
自分の健康は自分で守らなければならないのだ。

2、未来の医療に、現代人の脳が追いつかない
私の感触では、数年後に、一気にこの統合医療が広まる時代が来ると思う。
特に、日本の国民皆保険制度下での、保健医療制度が破綻する。
本当に病気を予防する医療に、自腹を切って受けたいという人が山ほどいる。
その中で、供給が需要に追いつかなくなるであろう。

しかし、未来の医療のため、現代医療と概念が異なる。
特に、医師は、今まで学んだ現代医学の枠組みに慣れ親しんでいる。
それ以外の枠組みを取り入れるのに、一般の方以上に抵抗があるのだ。

ほんの数年後には、このような質問をされた日々を懐かしく思い出す日が来るかもしれない。
そう思うとワクワクする。
この質問のお陰で自分の医療を見直すことができた。
この質問をしてくれた患者さんに感謝したい。