自由になるために学ぶ
劣等感というのは、自分が大きくなるための原動力になっている。
しかし、人との比較から生まれる劣等感には終わりがない。
もっとこうなったら良いなあ。
それを達成すると、またその先があり、自己肯定感にたどり着かない。
学生の時は、特に勉強の成績が劣等感の種になる。
高校生の頃、いつまで頑張れば良いんだろうって、本当に思っていた。
大学合格したら、もうこの焦燥感の中で勉強しなくて良いだろうから、遊んでやるぞって思っていた。
大学に行ってから、本当に弓道ばっかりしていて遊んでばかりいたけれど、テストや国家試験はさすがに勉強しなくちゃならなくて、競争だった。
研修医になっても競争だった。切磋琢磨していく中で、うつに陥る友人もいた。もっともっとに終わりがなかった。
いつの頃からか、気づいた。
勉強は、競争のためではなく、自由になる為にしている。新しいことを知ると、新しい人生が待っている。医学も新しい知識を取り入れると、手段が増えて、患者さんの治癒に貢献できる。そう思ったら、学ぶことが楽しくなった。
開業してからは、学んだ事をすぐに実践できるので、学びの速度は速くなっているし、何より楽しい。
競争の中で息切れしている。
「学びって面白いんだよ。」って。
高校生の自分が目の前にいたら、言ってあげたい。
でも、あの頃は、言われても分からなかったなあ。