自分のために心の整理をしている

ここのところ、考えていた。
なぜ、心の整理をしているのか。

自分がもっとも複雑で、感情整理が苦手だからこそ
あまり人が取り組みたがらない分野に臨んでいるのだ。
自分のことが最も分かりにくいから、どのようにしたら分かるのか
とても興味があり、自分のために感情整理の勉強をしている。

パニックの人、うつの人が毎日のように当院に受診される。
病気を治したいと言いながら、病気であることを好んでいる人もいる。
それは、潜在意識のことなので、ご本人にそれを話しても
伝わらないことが多い。

「なぜ、私はこんな病気になったんだ。自分はもっと元気だったのに。」
と。

その時に、病気の原因が自分の中にあるのではないかということを
お伝えする。
自分の感情こそ、分かりにくいのだ。

そこから、自分の心に向き合う方もいれば、向き合えない方もいる。

それは自由だと思う。
私は、そこには立ち入れいない。

医者が傲慢になりすぎてはいけない。
病気を治すのは患者さんだから。
患者さんとの協働作業だから。
お互いの協力がなければ、病気を治せないのは当たり前なのだ。

だから、病気を治してほしいと思う人は、ずっとドクターショッピングを繰り返すことになる。
どこかに自分を治してくれる医者がいるんではないかと。
医療系テレビ番組はそれを助長していると思う。

本当に治せる医者は自分の中にいるのだ。