総合医として発達障がいを語る
12月18日
「第一回発達障がいシンポジウム in Gunma」が開催された。
「発達障がい」がテーマであったが、
これは、私たち一人一人がどう生きるか。
もう他者から評価されて生きる人生に終止符を打って、
自分らしく生きるとは何か。
子どもの本当の幸せを願う子育てとは何か。
を問う講演会であった。
この資本主義社会の社会の枠組みを超えて、
一人一人がいきいきと輝ける新しい枠組みを私たちは、
対立ではなく、包含する形で実現したい。
そのためには、
安心安全なサードスペースの存在がとても重要なのだ
と冠地情さんに気づかせて頂いた。
そして、お母さまである俊子さんには、
母親の心の癒しがいかに大切であるかを話して頂いた。
他と比較しない、自立した個としての生き方が母親自身に問われるという、
凛とした姿勢に心打たれた。
そして、教育者である撹上 雅彦先生のお話では、
他と比較せず、その子の本来持っているものをそのまま認める
教育の実践者としての心意気に感動した。
私は、うれしかった。
もうみんなが気づいている。
今までの資本主義社会の枠組みでは、限界が来ている。
従来の社会の枠組みではもう捉えきれない問題が出て来ている。
「発達障がい」だけではない私たち一人一人の問題である。
個として自立した生き方とは何なのか。
それを支援する真の医療のあり方とは何なのか。
皆で考え直す時期が到来したのだ。
昨日の講演会で、参加した一人一人の頭の中が、
リフレーミングされ、
自立した人生を送るために、
行動の変化の一歩につながることを願っている。
まさに、新しい社会の枠組みを作る第一歩になった。
今後につなげていきたい。