科学者であり続けたい
科学の意味が人によって異なる。
まさか、今の時代に、量子力学を科学でないという人はいないだろう。と思っていたが、そうでもないようだ。
先日、「12歳の少年が書いた量子力学の教科書」を読んだ。物理学の全容を初めて理解した。とても分かりやすい本だ。
マクロの世界とミクロの世界では、ものの振る舞い方が異なる。従って、それを定式化した理論も異なる。さらに、その理論の議論は続いており、量子力学は進化し続けているという話だった。
人は、現代教育によって、不確かなものというのが理解できなくなっている。学生のころ、学校で教えられたことは、すでに確立されたことで、それが覆されることがあるなど考えた事がなかった。小さい頃は、教育の洗脳のせいか、本に書かれてあることはすべて正しいと思っていた。
しかし、世の中見回してみると、確立されているものなんてなくて、理論や概念は常に変化し続けているのだ。今、常識とされていることが、将来は非常識であることは容易に想像できる。
現在定式化されている量子力学の理論に基づけば、物質は、粒子性と波動性の両方の性質を持つ。この波動性の部分を利用し、ドイツ振動医学の理論と方法を当院では取り入れている。
このことにより、身体の中の汚染物質、感染物質を推定することができるようになった。
さて、波動性という言葉を書くと、スピリチュアルな目に見えないことを扱って、占いか何かと勘違いする人がいる。いわゆるスピリチュアルクライシスに陥った人たちがやってくることがある。スピリチュアリティ(魂性)というのは、本来とても神聖で大切なものである。だから、自分も含めて、魂が求めている生き甲斐というか本性のようなものは大切にしたいと思っている。しかし、一歩間違えると、高額な壷を買わされたということになる(壷じゃなくても良いのだが、完全にクライシスに陥っている。私は、霊感もないし、見えないものが見えるタイプでもない。そういった感覚はどちらかというと、鈍いほうだ。)
目に見えない部分も含めて数式で説明しようというのが量子力学である。
ドイツ振動医学の考え方によれば、すべての物質を振動数で変換して、医学に役立てている。このことにより、科学の幅が広がったと思っている。私は、量子力学を追求すればするほど、物質的に身体を診ることの手段が増えると考えている。だからこそ、自分のことを、いつまでも科学者であると考えている。目に見えるものと目に見えないものとが、同じ理論で説明できるようになっている。両者の差が縮まっているとも言える。従って、私の中で、「目に見えないもの」を扱っているという感覚はなくて、人間の脳が認識できなかった領域まで、人間が化学的に扱えるようになってきたのだと考えている。
上記の内容は、クリニックセミナーでご説明させて頂いていることだが、最近、勘違いされているなあと思う事が続いたので、記事として書いた。