私の食事遍歴

私の食事遍歴を少しずつ話して行きたいと思います。

1、大学生の頃
まずは、食事に作ることに興味を持ったのは、親元を離れて、弘前大学に入学した後でした。
最初は寮に入りましたが、その後、ルームメイトと暮らし始めました。
食事を交代で作ったり、同級生と家で集って、ご飯を一緒に作って食べました。
大学には、全国津々浦々から友達が集まっていたので
いろんな友達から、料理を教えてもらいました。
私は、高校生までほとんど台所に立ったことがないので
包丁の持ち方や、お出汁の取り方
カレーの美味しい隠し味、チーズフォンデュの作り方
などなど、料理の上手な友達に食べたことのない物を教えてもらい
一時期、随分ハマりました。
外食や飲酒も機会が増えて、体調不良もしばしば。

ちょうど、大学4年生の時に
まだ、当時誰もやっていませんでしたが
しいたけのだし汁を飲んで、断食するという本を貸してもらって
独自に断食して、体調を崩したこともありました。
また、食べたことがない玄米を炊飯器でたいて、やはり体調を崩していました。
その後、初めて、ストレスで月経が止まるということも経験し
まだ、若かったので、回復も早かったですが、今思えばひどい生活を送っていました。

2、研修医時代
無事、医師国家試験に合格して、青森から栃木県に引っ越して、自治医大付属病院に就職しました。
今でも覚えていますが、医師国家試験の合格発表が、就職の直前であり
まだ合格かどうか分からない内から、引っ越したのを覚えています。
もし、不合格なら、就職も取り消される。そんな状況で、合格を聞いた時には安堵しました。

さて、この時代に、私の栄養危機が訪れます。
まず、忙しくて、精神的にも追い詰められる日々が続きました。
朝食は、かろうじて、ご飯に納豆は食べていました。
昼食は、食べられない日も研修先によってはありましたが
職員食堂か売店のお弁当を食べていました。
しかし、夜は、ご飯を食べる時間がありません。
まだ、病院内にファミリーマートができる前でしたので
院内の自動販売機で菓子パンを買って食べたり
医局で出前をとって食べたり、はたまた、食べずに寝ていたりしました。
夕食の自炊はした覚えがありません。
しかも、住宅が、自治医大の敷地内にあったため、通勤帰りにお店もなく
帰って寝るという日々が続きました。
おそらく、この時体重が減りました。
それでも、丈夫な体に産んでくれた親に感謝。

3、勤務医時代
こんな過酷な時代に、救世主が現れました。
それが夫でした。
結婚してからは、夫が夕食を作ってくれたため
きちんと夕食を食べることができました。
作れない日でも、外食に行くことができました。
私は、結婚しなかったら、今でも夕食を食べていなかったかもしれません。

4、食事療法 第一期 34才
まず始めに学んだ食事療法が、マクロビオティックでした。
玄米菜食
マクガバンレポートによるエビデンスをすっかり信じた私は
突如、食卓から、お肉を減らしました。

すると夫から
「肉を食べたい」
と言われて、しぶしぶ出しましたが
自分では密かにお肉を食べる量を減らし始めました。
乳製品を制限して、突如、ヨーグルトを食べるのをやめました。

ところが、時を同じくして
糖質制限 ケトン食による癌治療の話を聞き
肉を食べて、ご飯を食べないという主義を
また、理論的に聞いたため

結局、極端な制限はやめようと
夫のいう通り、ご飯もお肉も食べることにしました。

5、食事療法 第二期 36才頃から
両極端の食事療法に共通している項目が何かを見たところ
化学調味料、白さとう含む単糖類の制限、乳製品の制限でした。
このため、これを忠実に実践しました。
また、ファスティングは良いということで
朝食を食べるのをやめました。
1日2食。
砂糖は制限し、間食はしない。
お出汁をとる。
調味料の変更。
などなど。
急に台所事情が変わったのを夫が傍目で
見ていました。
「あんなに朝、ヨーグルトとパンを食べていたのに。」

6、食事療法 第三期
リーキーガット症候群を学んで、小麦粉の害を知りました。
しかし、全紛粒の国産小麦粉ならば良いだろうという
解釈のもと、小麦粉制限はなかなか実践できませんでした。

ところが、やはり、グルテンの害を知り
積極的に制限しました。

そして、ここ数年でやはり体重が少しずつ減りました。
それは、
ファスティング、少食は良いという勘違いでした。

7、食事療法 第四期
栄養学を学ぶ
ここで、夜間に目がさめるのは副腎疲労で、これは低血糖によるということが分かりました。
また、午前中のイライラも、低血糖によることが分かりました。
現代人はグリコーゲンの蓄えがないので、すぐに低血糖に陥ってしまうと。

そして、病態の解釈は同じでも、基礎医学の基本が異なると
解決策は変わります。
分子整合栄養学では、食後低血糖を起こさないように、砂糖などの単糖類をとらず
糖質はとるなら、多糖類でしかも玄米や雑穀類を食べた方が良いと。
ところが、パレオ食の考え方によると、でんぷん質(つまり多糖類)の方がむしろ
食後低血糖を引き起こすために避けた方が良い。しかし砂糖や果糖(単糖類)は
インスリンを介さずに細胞で利用されるために、食後低血糖を引き起こさない。
でんぷん質を控えるが、果物や黒砂糖などのミネラルを含んだ単糖類は
むしろ積極的に採った方が良いということでした。

これには、衝撃的でした。
しかし、分子栄養学の考え方に沿って、ひたすら糖質を制限すると
どうも体調が優れない。ストレスが溜まる。
そこで、パレオ食の考え方によって
寝る前に、果物ジュースを飲んで寝ることにしてみたのです。
そうしたら、夜間の中途覚醒が改善したのです。

こうやって、今まで
お肉制限
糖質制限
ファスティング
などなど、間違った方法で食事を矯正した結果
やっと、自分の体が喜ぶ食事にたどり着きました。
実は、これは、昔の人が言っていたこと。
野菜、果物、お肉、お魚、バランスよく食べること。
ご飯は食べ過ぎないこと。

極端に偏った食事制限はよくないと改めて思いました。
私の食事療法の歴史については
まだまだ書き足りないので、少しずつレポートしていきたいと思います。
乞うご期待!