相手に理解を強要しない
さて、診察室で、よく患者さんにお伝えしていることがある。
「分かってもらおうと説明する努力はした方が良い。しかし、理解してもらうことを、相手に求めてはいけない。」
よくよく、家族との関係に悩む人に伝えていた。
ところが、これは、私自身にとっての最大の課題だと昨日気付かされた。
私は、自分の実践する医学が、人が病気にならないために役立つと考えている。この医学を皆さんに伝えていきたいと思う。しかしながら、理解されることまで、強要してはいけないと言うことだった。
気づいたら、自分が実践する医学が理解されないことの寂しさ、恐怖でいっぱいだったのだ。
しかし、テレビが映る仕組みが分からなくても、皆、テレビを見て楽しんでいる。
スマホの中身の仕組みまで分からなくても、スマホを使って、生活を便利にすることはできる。
多分、バイオレゾナンスを軸とした統合医療も、よく分からなくても、何だか体の調子が良いと言うことで良いのだ。その概念や思想まで理解してもらえたら、それは良いが、そこまで理解するかどうかは、各人の自由と言うことだ。
「理解してもらえない恐怖、寂しさ、孤独感への恐れ」を手放そう。そう思った。