発達障がいについて
いよいよ、今週末に発達障がいの講演会が迫った。
アズ直子さんのすごいところは、今になって、ますます思うが、「発達障がい」を被害者と捉えずに、自分で生き方を工夫し、それを発信しているところだ。
世の中、「発達障がい」の専門家が少ないから困っていると言う。
究極的に言えば、発達障がいは医療で解決しない。そもそも問題ではなくて、解決するものでもないのだと思う。当事者であり、医療者であり、社会全体が生まれ変わるチャンスなのだろう。
医療界では、今までの診断概念では扱えない領域となり、診断基準も病名までもが定期的に変化し、さらに、ICDやDSMなど基準によって病名が異なると言うことが出てきた。そして、薬物治療も1対1対応では立ち行かない。
医療者だけでなく、福祉事業者、行政までもが、「発達障がい」を捉えきれないので、実は、皆、「私のところでは、対応できない。」として、どうしたら良いのか困っている状態と言えよう。
じゃあ、さやかクリニックでは、発達障がいについて、魔法の治療法があるかと言うとそうではない。
実は、医療では立ち行かないので、NPO法人ぐんまHHCで社会活動として取り組んでいるのだ。
日本人はお上意識が強い。困ったら、市役所に行けば、助けてくれる。困ったら、病院に行けば何とかなる。
ところが、「発達障がい」はそんな簡単な問題ではないのだ。
アズ直子さんのように、自分自身のものの考え方、コミュニケーションのとり方、生活行動パターンの見直しまで、自身が変わろうと決意した時に、何かが変わるのだ。
あなたが変わるお手伝いをします。
4月29日は、発達障がい専門医ではない総合医である私が、発達障がいに取り組む理由と、その具体的活動を報告させて頂きます。そして、この内容は、「発達障がい」に限らず、医療と病気の本質に関するお話です。
ご興味ある方、是非、お越しください。