春はうつの季節
私は、元来、うつ気質だ。
小さい頃から、春になると落ち着かなかった。
耳の中に虫が入り込んだと信じ込んで、お母さんを悩ませたり
夕方になると、両親が共働きだったので、一人で留守番しているのが寂しくて、
メソメソ泣いたりしていた。
春になると、うつは重症化する。
自分の根っこを掘り下げ過ぎるのだ。
自分のマイナス感情に気づくことは大切だけれど
自分の人生を俯瞰してみることを忘れてはいけない。
木を見て森を見ずに、うつに陥っている場合ではないのだ。
しかし、春はうつの季節だ。
黄色い菜の花が咲くと、とても癒される。
なぜだろうか。
菜の花
西洋名はマスタード
からし菜だ。
小さな種子が、耕されることによって、地中深くに潜んで
春になって、綺麗な花が咲くのだ。
地中深くにいる種子は、身に覚えがないくらい
暗闇にいるので、わけのわからない不安症状に襲われる。
しかし、自分の中の種を信じることで、
地上に綺麗な花を咲かせることができる。
春は、いっせいに芽吹く時。
自分だけ、芽を出せないかもしれないという
落ち着きのない不安が襲うのかもしれない。
大丈夫。自分の中にある種子は、花を咲かせることができる。