星野富弘美術館

先日、星野富弘美術館に行ってきた。今回、2回目であった。

前回、伺った時には、お花の持つエネルギーをよく捉えている星野さんの絵に感動した。お花はいつの時代も人の心を癒してくれる。バッチ博士に通じるものを感じた。

今回は、私の中に「人は、どうしたら、天命に任せる生き方ができるのか。」と言う自分に対する永遠の問いがあったので、富弘さんの中には、葛藤はないのだろうかと、気になって、見ていた。

至るところに葛藤は見られた。近年の作品になればなるほど、それは感じられた。特にここ10年の作品には、お花だけでなく、動物や松茸の絵が出てきて、そこには、生々しい葛藤の感情が描かれていた。

絵はみる人の心によって見える部分が違う。

私はあえて、そこにフォーカスしたのだろう。

そして、お花の絵を描いている時間が唯一、心が安定する時間だったのだと思う。もう一度生まれ変わったら何をしようかと考え続けているようにも感じた。

天外さんの本を読んだ後だったので、余計にそう感じられた。インディアンの長老だって、ものすごい葛藤があって生きているのだ。

そんな葛藤を手放して、皆で、豊かに、社会貢献するためには、どうしたら良いのだろうか。

そんなことを、友人Mさんと話していたら、彼女からこんなメッセージをもらった。

「葛藤があるから、人は魅力的で美しいんですよ。」

ああ、そうかあ。星野富弘さんの絵が美しいのは、内面の葛藤があるからなんだ。

人は、マイナス感情があって、プラス感情がある。どちらもあって当たり前なのだ。いつもセミナーで皆さんにお伝えしていること。一番、自分が腑に落としていなかったことに気づいた。

そして、お花の美しさは、マイナスもプラスも両方兼ね備えて、そこに佇んでいると言うことなんだろうと思う。お花のようにありのままに生きたい。
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