明け渡しとは何だろうか

連休中に、頼んでいた本が届いて、読んだ。

「日本列島祈りの旅1」天外伺朗さんの新書だ。アイヌ人を封印してきたもう一つの日本人の歴史とその、アイヌ人の葛藤の魂を成仏させるための祈りの旅について書かれていた。

そこには、華々しい業績を残した土井利忠(天外さんの本名)としての人物は、生前葬として葬られ、天外さんのもう一つの人生、裏の人生だか表の人生だか分からないが、描かれている。

興味深いのは、インディアンでさえも、白人から迫害されてきたことの人類そのものが持つ葛藤を持っているということだった。マイナス感情、闇の感情は、インディアンの長老にさえ、見られる。そんなマイナス感情を本受け入れて、戦いではなく、自分の人生を明け渡した時に、宇宙時間で物事が進むという。

これは、まさに、天外塾で伝えられたことだ。分離から統合へ世界は着実に変わりつつある。その中で、戦争を代表とする葛藤、戦いの歴史に終止符を打ち、平和・統合への世界に進んでいる。そんな経営者は、フロー経営ができる。

以下、本文を一部抜粋する。

マイナス感情、否定的なエネルギーも自分の一部として、抑圧もせず、否定もせず、受け入れることができれば、生命エネルギーは「統合」に向かい、意識は一段高いレベルに着地できる。

そうすると、もう「聖者」のイメージを人に投影しなくなるし、他人の人間臭い営みに接しても嫌悪感が湧かなくなる。物事を「正義・悪」というステレオタイプのパターンで見なくなり、自分とは意見が違う多様な人々と一緒にいても、居心地が悪くなくなる。

バッチ博士の言うところの、マイナス感情もプラス感情も受け入れると言うこと。その際、判断する必要がないと言うことだ。

自分の人生を他者貢献に向けて昇華させるために、自分の感情と向き合ってみる。
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