常識にとらわれない
先日、金山中学のOB会で、ウォーキング講座をさせて頂いた。
その中で、今まで、学校で習った、
「気をつけ!」「前習え!」そして、行進歩行が、いかに人間の骨格からみて、不自然なのかを伝えた。
そして、人間の骨格に即した姿勢についてお話した。
そうすると、金山中学の生徒さんから、こんなフィードバックを頂いた。
「我々、年寄りが、こんなに素晴らしい姿勢や歩き方を学んで、それはありがたいが、これからの未来が長い子供たちにこそ、教えるべきでしょう。」というご意見だった。
一般的な、筋力を鍛えて、老いを予防しようという方法ではなく、筋肉を緩めて、効率的に歩行しようというこの方法を、みなさん、柔軟に受け入れて、そして、孫たちの世代に伝えたいという。
マスコミや一般的に言われていることと一見異なることでも、本質をありのままに伝えると、それが伝わるのだと分かり、とても嬉しかった。
実は、義務教育の体育の授業でも、姿勢や歩き方について学んだ覚えはない。ましてや、上手な医療との付き合い方や、予防医療の重要性について学生時代に学ぶ機会はない。
予防医療をもっと踏み込んで行くと、自分の人生に責任を持って、人生の使命を全うするためにはどうしたら良いかという教育にたどり着く。
本来、医療と教育は一体で、人間が健康で使命を全うするために、取り組むべきことだと思う。
高校生の頃、私は、教師になるか医師になるか迷ったことがある。でも、今は両方の夢が叶っている。「学びながら健康になる」という概念を世の中に伝えるという職業は、まさに願った夢そのものなのだ。