子離れについて
先日、ぐんまHHC事務局で雑談している折に話題になったのが
「親子の依存関係」についてだ。
当院スタッフのNちゃんと母親Iさんとの会話から学ぶ事はとても多い。
そのIさんの言葉に衝撃を受けた。
「私が変わるために、Nが産まれて来たのだと気づいたのよ。」
とニコニコしながら言い放ったのだ。
「この子も、この子の弟も自立したから、もう私は第三の人生を歩むのよ。
独身時代の人生、子育ての人生、そしてこれから。(ルンルン)」
何とも、子離れしている母親の言葉は強い。
発達障がい、不登校の子どもを抱えた母親たちが、当院を受診する。
最初は、皆さん、お子さんの診察にいらっしゃる。
しかし、真に変わるべきは、大人の方であることが多い。
必然的に、お子さんの診療に来た母親に診療を勧めることが多い。
それに同意して、母親が受診してくれた子どもの回復はとても早い。
母親の成長と共に、子どもも安定していく。
この親子の依存関係から自立した関係に移行するのは
何と言っても母親の意識進化に依るところが大きい。
子離れして、自分の人生を歩み始めたIさんの姿は、とても輝いていた。