医者の不養生
今回、およそ7日間くらいの風邪を引いた。
無理して動いたため、なかなか治癒に向かわず
咳を長らくしていたら
夫が、夕食作りやら家事やらしてくれて
最後に
「早く、医者にかかったら?」
と言われた。思わず、私は苦笑した。
でも、これ、私が医者じゃなかったら、普通の会話なのかもしれない。
風邪にかかったら、医者にかかるが常識ということだ。
夫は、私にしばしば常識という枠組みを教えてくれる。
私も、小さい頃や学生時代に、風邪を引いて、医者にかかったことはある。
解熱鎮痛剤や咳止めをもらって、薬を飲んでいつの間にか治った
覚えがある。
薬を飲まなくても治ったのかもしれないが、
医者に診てもらうとどうやら本人だけでなく、家族も安心するようだ。
先輩の内科医師の家庭での話。
子どもが初めて高熱が出たとき
先輩医師は
「熱が出たって、そんなに心配することはない。様子をみたら?」と奥さんに伝えると
「それでも父親?医者につれていかなくちゃ。」
という言葉が帰って来たという。
医師である夫の言葉より、近くの小児科医の意見を信頼しているらしい。
この高熱が出た。風邪を引いた。そんなときに医者に行ってしてもらうことって、大したことじゃないのだが
とにかく行くことで安心するんじゃないだろうか。
今回、自分が風邪を引いて
自分なりに診断して、漢方飲んだり、ビタミンC点滴したり
振動療法したり何だりしたけれど
動いている限り、身体はしんどかった。
結局、家事もすべて放棄して
夫の協力を得て、まる一日寝ていて、やっと治癒に向かった。
いろいろ治療法はあるけれど、休養と睡眠に勝る治療法はないと
確信した。
医者の不養生に気をつけようと誓った。