先生の言葉が冷たい
最近、スタッフやご家族を通して、何人かの患者さんから
「先生の言葉尻が冷たかった。」
と言われた。
さらには、
「このクリニックには、もう一人先生がいらっしゃいますか?」
と言う相談もあったそうだ。
何かと言うと、診療中に真剣になると、私は本音で話をする。
「それは、私が考えることではなく、あなたが考えることです。」と。
「子どもを受診させる前に、母親であるあなたがまず受診してください。」
秋田県の小中学校の学力が全国1位だそうだ。宿題は自分でテーマを決めて、それを提出すると言う。病気治しも同じである。何をしたら治るでしょうか。と聞かれて、いくつか提案するが、あなたの人生だから、どれが良いのか試してみれば良い。食事からアプローチしやすい人もいれば、睡眠リズムを整えるところからアプローチしやすい人もいる。それを決めるのはあなただ。
もし、手取り足取り私が考えてしまうと、それは、もう自立した健康づくりとは程遠くなってしまう。私はあなたの家に行って、四六時中アドバイスすることはできない。クリニックを出てからが本番だ。そのための、基礎体力をつけてもらうためのクリニックなのだ。
冷たいと言われることもある。先生に怒られたと言われることもある。感じ方は人それぞれのようだ。私の願いは、あなたの人生がより健康であなたらしく生き生きしたものであることだ。一人一人が天命を全うすれば、とても良い世の中になるのではないだろうか。私自身も天命を全うしたいと心から思う。