仲間と共に未来の医療を創造する
先日、スクールカウンセラーのS先生と話していたら
「そう言えば、私は、高校生のころも、部活の顧問の先生に頼まれて、悩んでいる部員の相談を受けていたわ。先日も同窓会では、同級生の悩み話をよく聞いたの。」
と、人生を通じて、誰かの悩みを客観的に聞いて、
その時、必要なアドバイスをして、人の人生のサポートをしている。
それが、見事に、現在のスクールカウンセラーの仕事に活かされている。
そう考えた時、一見、関係ないように見えても
人生には、横糸と縦糸があって、縦糸に貫かれた部分が
あるのかもしれない。
その縦糸は、先祖代々受け継がれているものも含まれていたりする。
私の父は起業家で、会社で誰かに雇われると言うことを好まなかった。
自分では未知の分野で起業し、現場で学びながら会社を少しずつ
大きくしてきた。
そんな父親の後ろ姿を見ていたせいかもしれない。
私は、36才で開業した。
開業する前に、先輩や同僚の医師たちからは
「開業はよく考えて。準備してから。」
と、まだ早いと言うように諭された。
でも、自分の縦糸は、やっぱり、誰かの元で、精一杯働くと言うことに
限界を感じていた。
なぜならば、与えられた仕事は120%こなすが
その先の理念が自分と病院とで異なるため、自分を消耗してしまうからだ。
このまま、雇われた身で行くのなら、
会社の歯車の一つなのだから、120%でなく、80%くらいで働いて
残りの20%を自分のために使った方が良い。
会社には、会社の目標があり理念があるのだ。
私には、できなかった。手を抜くと言うことが。
どうせやるなら、自分の理念で
やりたいことを120%した方が良い。
その手段は、開業だった。
そして、自分が雇う側になって思う。
社員全員と理念を共有できれば、
みんな、喜んで同じ気持ちで働いてくれる。
私のクリニックの理念に共感して喜んで働くと言うのが大事なのだ。
ゴールを共有すること。
もし、この共有がなければ、会社のただの歯車になって
働く意欲は半減してしまうだろう。
今、一緒に働いてくれる仲間に感謝したい。
みんなで、新しい未来の医療を創り上げている。
この、現在進行形の喜びを大切にしたい。