リスクを過大評価しすぎる
想定されるリスクのほとんどは起こらない。
そんな行動経済学という分野の本をお借りした。
ピル・パニックという事象が紹介されていた。1960年代にピルを飲むと血栓のリスクが2倍になると報告された。その結果、ピルを飲む人が減り、その結果、望まない妊娠が増え、人工中絶がイングランドとウェールズで1万3000件増えたという。ことの真実は、血栓のリスクが7000人に1人の発症率から、7000人に2人に増えたという事だった。確かに2倍だが、相対リスクで語られることは、部分的真実しか示していない。
このことから、教訓を得た。他にもいくつかの例が示されていたが、多くは、リスクを過大評価し過ぎて、その恐怖によって余計な心配から、人間の行動が制限されている。人間は賢いようで、賢くない。人間が恐れからとる行動は愚かなこととなる。つまりは、情報によって、人間は容易に洗脳されうるという事実だ。
身近な人たちがよく口にしてくれる。
「そんな些細なことで、さやかが悩んで、行動が制限されることが、一番良くない。」
みんなに愛されている。ありがたい。
そうだ、きっと私は、毎日些細なことで気を揉んでいる。もっと大局を見よう。