アトピー性皮膚炎の治し方

 

イントロ

バイオレゾナンス医学って何?統合医療ってどんな治療しているの?と聞かれることが多いので、小説風に当院の治療を書いてみました。
実存する人物ではありません。今までの私の経験を統合して文章に表しました。当院でのアプローチ法、治療法にかなり近い形で表現しています。興味がある方は読んでみてください。
今回は、アトピー性皮膚炎の症例で説明していますが、PMSや更年期障害、がん、膠原病など、他の疾患もアプローチ方法は共通する部分が多いです。ですから、アトピー性皮膚炎以外の方もぜひ、読んで参考にしてみてください。

金山かな子(仮名) 48歳女性

金山かな子 48歳女性。
小学4−5年生の頃から、皮膚が荒れることが多く、時々、皮膚科で塗り薬をもらっていた。もらうとすぐに治るが、塗るのを止めると湿疹がひどくなることを繰り返していた。このため、いつの間にか、皮膚科に行くのはやめてしまった。痒くて引っ掻くことが多かった。
地元の進学校に進んだ。高校生の頃には、湿疹は落ち着いていた。その後、都内の大学の薬学部に進学した。かな子は、薬剤師となって、大学病院の調剤部に勤務したが、朝から晩まで薬を測って、分包する毎日に疑問を持つようになった。患者さんには、決まった言葉しか伝えていない自分に気づいた。
病院に出入りしている医療機器業者の営業マンの勉と結婚し、息子を1人出産した。
妊娠を機に、大学病院を辞め、家庭に入ったが、息子が中学生になるタイミングで、近くのドラッグストアの調剤のアルバイトを始めた。
2年目にちょうどコロナ感染の流行が始まった。ワクチンを強制される雰囲気があったが、人工的なものを身体に入れることに違和感があり、拒否し続けた。最初は居心地の悪さを感じたが、そのうち、「金山さんはアレルギー体質だからワクチン打たないのよね。」という雰囲気が職場内に伝わったのか、ワクチンのこと自体言われなくなった。

湿疹の再燃

ところが、ワクチンが普及し始めた頃から、小中学生の頃に悩んでいた湿疹が出てきた。皮膚の乾燥が以前より目立つようになった。勉強熱心なかな子は、マクロビオティックの料理教室に通い、玄米菜食に変えて、最初は湿疹が良くなったように感じたが、かゆみがなかなか治らない。
薬学の知識があるゆえ、ステロイドが根本治療ではなく対症療法であることを重々承知していた。幼少時の自らの経験もそうだが、ステロイドを処方された患者さんの経過を見てると、いずれも、ステロイドを一度塗り始めると、どんどん強いステロイドが必要になり後に引き返せない様子だった。

いやさかリゾートクリニックとの出会い

そんな時、お料理教室に通うお友達から、「いやさかリゾートクリニック」という統合医療を提供しているクリニックを紹介してもらった。
なになに
「心と身体の両面からアプローチする。」「薬だけに頼らない治療」などと書いてあり、興味深い。

いざ、受診

「こんにちは。本日はどうされましたか?」女性医師の診察が始まった。何やら、棒を持たされて、青い光が出てくる機械で身体を診てくれた。さっぱり原理は分からないが、ドイツ振動医学という量子力学を基にした概念だそうだ。

病気の原因

統合医療を実践するさやか先生の説明は以下の通りだ。
「 あなたのアトピー性皮膚炎の原因は、5つに分類されます。一つずつ説明しますね。

1、重金属

あなたの身体には、水銀、アルミニウム、鉛が蓄積しています。
特に、水銀は、歯の詰め物が原因でしょう。こちらは、歯科を紹介しますので、ノンメタル治療として、セラミックなどの治療を相談してください。歯科治療はまとまった金額が必要になりますが、根本治療であることを考えると、決して大きな投資ではありません。
マグロなどの大きな魚も海洋汚染の影響で水銀などの重金属汚染が強いので気をつけましょう。厚生労働省も妊婦さんに大きな魚の摂取を勧めていません。
次に、アルミニウム、鉛は、主に水道水が原因となります。使っている浄水器を確認させてください。日本では、水道水の浄水処理の過程でアルミニウムが加えられています。

2、化学物質

あなたの身体に、農薬の蓄積を推定します。周囲が田んぼなどに囲まれている場合、揮発性で空気から吸い込んでいる可能性があります。そのほか、虫除けスプレーや蚊取り線香などにも農薬を薄めて使われているので気をつけてください。
マイクロプラスチックの蓄積を推定します。マイクロプラスチックとは、様々なプラスチック容器から食べ物に溶け出します。例えば、コンビニのお弁当の容器などは、プラスチックのままレンジでチンするとプラスチックが食物に溶け出して身体に入りますので注意が必要です。また、合成界面活性剤もマイクロプラスチックと同じ構造式を持ちます。シャンプーやボディーソープ、歯磨き粉などは、合成界面活性剤フリーのものを選びましょう。
さらに厄介なのは、コロナワクチン接種者の呼気から出てくる「スパイク蛋白」というものです。自らはワクチン接種していなくても、体内に蓄積していることがあります。これが皮膚の湿疹の増悪の原因の一つと推定します。」

3、電磁波、ジオパシックストレス

金山さんは、電磁波の影響を強く受けていますね。電磁波とは、ケータイ電話やパソコン、電気を使う機器から発する電場と磁場のことです。
みなさん、ケータイ、スマホ使っていますから、電磁波の影響を毎日受けています。そんなこと、聞いたことがないという人が多いですが、私たちの脳はこの電磁波のノイズにかなりの影響を受けています。
ジオパシックストレスとは、地下の波動の影響です。水脈、断層のことですが、今回は影響がほぼないので、割愛しますね。

4、潜在感染

こちらが、とても厄介です。身体には、もともと腸内細菌を始め、さまざまな微生物が住んでいます。人間に寄生しているとも言えましょう。例えば、口唇ヘルペスは、良い例です。単純ヘルペスが神経節に潜んでいて、私たちの抵抗力が下がると、ヘルペスウイルスが増えて、口唇ヘルペスが出てくるわけです。
金山さんには、カビと寄生虫が湿疹の部位に共鳴を認めます。
まずは、ほこり、ダニの対策です。
掃除機で寝具やリビングのソファなど含めて、しっかり掃除しましょう。
なぜなら、ほこりに含まれるダニそのものがアレルゲンになる他に、ダニの死骸が身体に入ると、ダニ内に含まれるカビ、寄生虫、ウイルスが、出てくると言うことです。これが、さらにアレルギーを引き起こします。

「私は、比較的掃除はしっかりしています。」
「そうでしたか。それでは、寝具の布団乾燥機、掃除機を強化してください。お掃除以外ですと、生ものの摂取はどうでしょう?」
「生ものと言うと?」
「例えば、お刺身とか、生野菜、生の果物ですね。」
「お刺身も好きですし、生野菜も毎日たっぷり食べています。」

それでは、まず、お刺身は控えてください。生の魚には、寄生虫がいますので、加熱しての摂食を勧めます。さらに、生野菜は、肥料に牛糞や鶏糞が使われており、それらに糞線虫が含まれています。食べる前には、50度洗いをしっかりしましょう。洗い方は、後でお伝えしますね。

5、心の持ち方 考え方

病気を治すためには、考え方が非常に大切です。
こちらは、伝えるのが大変難しいところですが、本日、お伝えしたいことは2点あります。
1つ目は、究極的に、人間の病気は治るようにできていると言うことです。
そして、治すのは、医者ではなく、あなた自身ということになります。
自分の治る力、自然治癒力とも言いますね。そこを確信できるかどうかが、治療効果を左右します。
これは、生き方そのものに関わるのですが、全ての起こる事象を自分ごととできるかどうかです。
2つ目は、病気の原因は1つではないということです。みなさん、病気とその原因を1:1で単純化して考える方がとても多いです。病気というのは複数の要因が複雑に絡み合って発症します。人間の体は、ロボットのような機械ではなく、エネルギー体であるということです。そのことを頭に置いておいてください。

治療

病気の治療の基本的方針は、3点あります。
1つ目は、上記の病気の原因となる汚染物、感染源を身体に入れないようにする。
2つ目は、入ってしまったものを解毒する。→解毒力を高める
3つ目は、免疫力を上げる

解毒力を高める

解毒力を高めるためには、治療臓器のターゲットは、腸→肝臓→腎臓になります。
1、腸内環境を整える
(1)食事指導
① 保存料、化学調味料フリー
②グルテンフリー 小麦粉を含む食品を避ける。
③カゼインフリー 乳製品を含む食品を避ける。
④酸化油フリー 酸化しやすい植物性油を避けて、飽和脂肪酸豊富なココナッツオイルやMCTオイルにする。
2、便通のコントロール
便秘は万病の元。漢方や薬膳茶、食事指導で便秘の治療をします。
3、腸内細菌叢の調整
漢方を用いたカンジダ除菌の後に、良質な発酵食品を摂ることを勧めています。治療的に、乳酸菌サプリを飲んでもらうこともあります。

2、肝臓の解毒力を高める
(1)グルタチオンで一気に解毒
とにかく、現在溜まっている重金属や化学物質を洗い流す必要があります。グルタチオンという物質は、体内で作られている物質で、グルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸からなります。
グルタチオンは、肉類や酵母など多くの食品に含まれていますが、加齢と共に体内で枯渇し、解毒力が弱まっています。
そこで、治療的にグルタチオンを点滴または内服で補います。
(2)漢方薬
カビ、寄生虫、ウイルス、重金属、それぞれの解毒に特化し、体質に合わせた漢方薬を処方し、内服してもらいます。
(3)ドイツ振動療法 水素吸入療法
肝臓の解毒力を高める周波数と、体内に蓄積している物質の周波数を身体に送ることで、ハーモナイズして、解毒力を高めます。
(4)そのほかの点滴療法
オゾン療法は、寄生虫やウイルス感染に効果的ですし、ビタミンC点滴は、重金属を洗い流すのに効果的です。

3、腎臓の解毒力を高める
上記、漢方薬、ドイツ振動療法、水素吸入療法、点滴療法を組み合わせていきます。

免疫力を上げる

余分なものを身体から追い出したら、今度は、免疫力を上げていきます。
ドイツ振動療法、高濃度ビタミンC点滴、オゾン療法、さらに、最近は、プラズマ療法を取り入れましたので、身体の抗酸化力を上げて、ミトコンドリア活性を上げていきます。

ただし、このような治療法はあなたの自然治癒力をサポートするもので、決して依存させるものではありません。
重要なことは、あなたに必要な栄養素を吸収できる身体に変化させていくことです。そのために必要な栄養療法と上記治療法を組み合わせて、免疫力をアップしていきます。

金山さんの場合は、乳酸菌サプリ、漢方薬を飲みながら、ドイツ振動療法、グルタチオン点滴、プラズマ療法、栄養療法を組み合わせ、体内に蓄積している物質を解毒し、免疫力を上げて、皮膚の再生能力を上げています。
湿疹の根本治療となるため、再燃しにくくなりますし、再燃した場合も、セルフケアできるよう指導していきます。