まさか!?
また、当院の優秀な看護師の一人から、教えてもらった。
「ある患者さんは、先生は、なんでも分かると思っていました。」と報告してくれた。
「先生にも、分からないことがあるんですね。」と言う患者さんは少なく無いのです。
そんな会話が処置室であるという。つまりは、私のことを過信しすぎているという忠告だった。
私は、そんな誤解が無いようにするために、毎月のセミナーで伝えている。
こんなにも、医療が不確実で、特に、統合医療は無分別智医療で、混沌とした中に成り立っている。
だからこそ私もあなたも「学びながら健康になる」必要があるのだ。
大学病院、市民病院に勤めているときに、患者さんからの要望が、とても不自然に感じて
「医療は万能では無いんです。間違いもあるし、分からないこと、未知のことがとても多いのです。まだまだ、分からないことだらけです。」とよく説明していた。
ある人の診断をするのに、A医師とB医師、C医師のそれぞれの診断は異なることがあるし、また同じ診断でも、治療方法は異なることも多い。それくらい、人間はダイナミックに変化しているのだ。
「神のみぞ知る」
という世界もある。その中で、人間が踏み込める領域は限られているのだと思う。
その限られた土俵で、私たち医療者は、最善を尽くすしか無いのだ。
神さまでは無い。
だから、お願いだから、過信しないで欲しい。
信じるべき神さまは、あなた自身の中にいるのだ。