言葉が人生を創る 〜アズ直子さんの講演会を聞いて〜

本日、藤岡市でアズ直子さんの講演会を聞いた。

話すことをプロフェッショナルとする方の講演を聞くことは
その内容もそうだが、演者としてもとても参考になる。

とても分かりやすいお話だった。

アズさんが、発達障がい者として生きるために、工夫していることは、
実は、発達障がいに限らず、お互いがより生きやすく生きる為の思いやりであり、
工夫であると気づかせて頂いた。
それが、今日から生活に落とし込める非常に具体的なのだ。
発達障がいについての啓蒙活動は日本全国で行われているが、
日常に落とし込める工夫について聞くのは、アズさんの講演が初めてだった。
できないことを落ち込むのでもなく、責めるのでもなく、
工夫して取り組む。

その一歩一歩の積み重ねがアズさんの大きな人生につながっている

例えば、
コミュニケーションで言えば、
発達障がいの方に話す工夫としてお願いしたいこととして、
以下を挙げていた。

1、1対1で話す
2、結論を先に言う
3、1フレーズ1テーマ
4、あいまい比喩表現をしない

実は、これは、学術論文を書くときに、大学で学んだ事だった。
また医療面接で気をつける点も同じ。
子育てで、子どもに言葉がけする時も同じだ。

誰もに伝わるように話す思いやりを持つということだ。

障がいを持つ者も持たない者も生きやすい社会作りとは、
実は、とても基本的なことなのだと再確認した。
逆に言えば、1対多数で、結論が何か良く分からなくて、
一度に複数のことをあいまいに伝えるというコミュニケーションは
どんな場面であっても伝達手段として成り立たない。
しかしながら、建前と本音の境界が強い日本社会においては

このようなコミュニケーションがとても多い。

私も、このようなコミュニケーションには困惑することが多い。

そして、とても消耗する。

言葉が世の中を作っている。

みんなが生きやすい社会作りとは、
実は、よりシンプルなコミュニケーションがとれる社会なのだろう。

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