自閉症の君が教えてくれたこと

東田直樹くんのNHK番組を見た。
東田君が感じたインタビューアーへの違和感。
それは、自閉症へのこだわり。
どうやって、自閉症を強みに変えたのか?
この質問に大きな違和感を感じた東田君。

私には,何となく分かった。

それは、自閉症を負と捉えてない。特別なことと捉えていない。
ただの個性と捉えているので、良いも悪いもない。弱いも強いもない。

ただことさらに上から目線で評価しているのは、周りの人たちなのだ。
それでも、自分は夢の中でも、健常者ではなく自閉症者であると語る。
それは、ただ当たり前のことであって、こだわりと違う。
それを「かわいそうだ」とも、「えらい」とも評価されたくはないのだと思う。
一人前の作家として、その言葉の重みに皆が感動する。
人と人とのつながりは、決して上下関係ではなく、一方が一方を評価するのではない。
ただ、お互いが尊重し合えることが大切なのだと思う。

まさに、人と違うこと、何かが人と同じにできないことを「恥ずかしい」と
とらえる文化こそが、障がい者を悩ませることになる。
実は、障がいを持つ当事者は、自分の特性で特に困っていない。
ただ、自分の特性による周りの人の反応に困っているのだ。

本当に東田くんが伝えたかったのは、自閉症の僕ではなく、
人間の僕が伝えたかったことだと思う