私が一軒家で開業した理由

私は、一軒家を借りて、一階部分をクリニック、二階部分を自宅とした。
皆さん、初めて来られる方は戸惑う。
首をかしげながらピンポンを鳴らす人、玄関に入る前に立ち止まって考えている人
待合室の入り口で立ちすくんでいる人。
すなわち、クリニックらしからぬ怪しい場所に来てしまった感じがあるらしい。

私が、このように、賃貸一般住宅で、開業した理由は以下の3つである。

1、開業ハードルを下げて心理的負担を減らす
参考は、カフェ開業!
クリニック開業というと、多額の初期投資をして、ずいぶんと準備が必要で
勤務医が開業するのは、かなり勇気がいる。先輩方に相談しても
開業は十分準備してからするもので、まだ早いのではないかと心配された。

そんな折、東京のど真ん中でお寺の横の古い建物で開業されている漢方の先生に出会った。
聞くと、数ヶ月先まで予約がいっぱいだと言う。
中には、検査機器はいっさいなく、聞けば問診と脈診のみで
こだわりの生薬漢方を処方しているとのこと。
あ、どこでも開業できるのだと思った。初期投資を控えれば
開業後に、借金を返せるのか心配しながら診療する必要もないのではないだろうか。

そして、ふと身の回りを見渡すと、30代でサロン、接骨院、カフェを開業している人は
沢山いるではないか。

私も、夢だった開業を実現できるのではないだろうか。

保健所や厚生局など関連する機関へ自ら足を運び、
手続きをし、現在の場所で開業した。
西洋医学的検査は、採血採尿のみ。
なんとも、最低限での初期投資で開業が実現した。

2、受診ハードルを敢えて上げることで、独自のマーケティングを展開する
冒頭に述べたように、普通の人は戸惑う。
ところが、これが私にとっては好都合である。
すなわち、外観にこだわらない、従来の医療の枠組みにこだわらない
患者のマーケティングが可能となったのである。
来る方は、紹介患者がほとんどだ。
患者さまは、およそ、当院の診療方針を分かって
敢えて、サヤカ・クリニックの門をたたくのである。
しかも大きな勇気を持って。
この時点で、自立した健康づくりに理解のある方にターゲットを絞ることにおよそ成功している。

3、自分の診療スタイルを築く
開業というのは、始めてみて初めて分かることがある。
もっと、処置室は広い方が良い。患者さまのプライバシーを保つにはどうしたらよいか。
統合医療で取り入れる治療の選択肢はどうするか。
診療スタイルを築き上げるまでには、一定の試行錯誤を要する。
この試行錯誤が、拡大発展する今後のクリニック構想に必要な種となる。
決して、現在の診療に手を抜いているわけではない。
今ある自分の力を最大限使って診療にあたっているが
自分の納得できる診療スタイルの確立までにはまだ時間と空間の試行錯誤を要する。
ここでの試行錯誤を大切に、サヤカ・クリニックを拡大発展していきたい。こんな発展途上であるサヤカ・クリニックを頼りに通院してくださる患者さまには心から感謝している。今後も診療スタイルに変化があると思うが、寛容に見守って頂けるとありがたい。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)